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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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コスメ会社リリー・ルクレアのウェブ担当であるレネーは、冴えない見た目と卑屈な性格の持ち主。だが変わりたいという気持ちはあり、運動をしようと運動系ジムのソウルサイクルを訪れる。強い言葉で励ますインストラクターの声を聞きながら興奮状態のまま、不運にも自転車から落下したレネーは頭を強打。だが目が覚めたとき、その目に写ったのは美しく変貌した自分だった……他の人間には、冴えない見た目は何一つ変わっていないけれど。

太った身体に卑屈な言動、それでも限られた友人たちと励まし合いながら楽しそうに過ごしているレネー。だがもちろん「美しくなりたい」という望みはある。そんな彼女は劇的に変わることはないけれど、頭を打ったことで視覚情報にエラーが発生。自分が痩せて美しく変わったように見えるようになってしまった。見た目が変わったと思い込んだレネーの言動は変わって、多くの人をドン引きさせつつ、魅力的にも感じられるようになって……というコメディ作品。
楽しかったんですが共感性羞恥が強い人は見ていて辛い気持ちになりそう……。レネーの言動は、ポジティブとはいえだいぶ自意識過剰でちょっと大人しくしてほしいと思わずにはいられなくて。
でも自尊心が低い、というのが現在の社会の問題なのかな。エイヴリーも、イーサンも、マロリーも、成功者だったり高収入だったり美人だったりするのに、それぞれの悩みがあるという。
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学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”は、部屋の鏡をくぐり抜けた先にある城に通うようになる。そこで出会ったのは、境遇の似た仲間たち。7人それぞれの事情が少しずつ明らかになるなか、城の終わりの日が刻々と近づいてくる。鍵は見つかるのか、果たしてこの中の誰の願いが叶うのか——。
ラストには驚きと大きな感動が待つ。本屋大賞受賞作。(裏表紙より)

3学期の初日に学校に来て、みんな会おう。そう約束したはずなのに誰一人として会えなかったこころ。それどころか、約束した日は3学期の初日の日付ではない。これはいったいどういうことなのか?
リオンの時差から始まり、今度は日付、そして、と散りばめられていた辻村作品らしい設定が少しずつ集まってくるラストは見事としか言いようがない。最後の最後に、思いがけない感動があることも。今回はさらに、こころたちと同じような境遇にいる子たちに贈るみたいな奇跡もあって。
映画ではわからなかった個々の事情がはっきりと読めてよかったなあ。特にフウカとスバルの家庭環境は、映画で見て感じ取ったものとは違っていたので原作を読んだ方が絶対いい。
スバルはグレて人生がめちゃくちゃにならなくてよかった……。他にもっと楽しいものがあるってこと、それを作る人生があるってことを選ぶことができて本当によかった。あなたのそれは将来たくさんの人たちを繋ぐツールになるんだよって思った。
最後、映画で何故だろうと思った、喜多嶋先生の描写。原作ではこうなのね。こういうことなのねということがわかってよかった。やはり原作を読まないとだなー。
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学校での居場所をなくし、閉じこもっていた“こころ”の目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはオオカミの面をつけた少女が待ち受け、こころを含め、似た境遇の7人が集められていた。城に隠された鍵を探すことで願いが叶えられるという。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。本屋大賞受賞作。(裏表紙より)

公開された映画を先に見てしまいましたので、この度ちゃんと原作を読みました(積んであった)。アニメがいかにデフォルメされていたのかわかりましたし、映画の表現の描写の理由もわかりました。わかりましたが、削られた細部が、辻村作品で好きなところなんだよなあ……。
とにかく。
学校に行けなくなった中学二年生のこころ。家族からの理解は薄く、こうなった理由が理由なだけに説明することも躊躇われ、毎日不安を押し殺している。ある日自室の鏡の向こうの世界で、同じような年頃の少年少女と巡り合うことで、お互いに未来への道を見つけ始める。
上巻は3学期が始まる直前まで。それぞれが抱えている問題、性格だったり言動だったり、家庭環境だったりがうっすらわかる上巻。ゲームでちょっとだけ距離が近くなるのがいいな。面と向かって喋らなくてもちょっとだけ、たとえば初めて話しかけるときの最初の一歩になってくれる感じ。知らない子同士も一緒に遊べる現代っ子ツール。
学校に行けなくなった中学二年生のこころ。ある日自室の鏡が不思議な色に輝き、触れた途端に向こう側へと引っ張り込まれる。そこは海の浮かぶ孤城で、待っていたのは狼の面をした「オオカミ様」なる少女と、同じ中学生の六人だった。この城に隠された鍵を見つけることで願いがなんでも叶うなど、いくつかのルールのもと、こころたちは3月末までこの城に立ち入る資格を得るが……。

公開中なので続きから。
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ミルナート王国の若き女王レナは、摂政代行のカーイに長い片思いをしている。二人の年齢差も、彼が〈魔人〉であることも、レナの恋心を変えはしなかった。レナが成人となる十七歳の誕生日が近づくある日。母アリアの従兄でセレー帝国大使でもあるバンディ侯爵の度重なる不穏な嫌がらせを受け、彼の切り札となるある秘密についてレナは口にする。ところが、カーイにそれを聞かれてしまい……? モフモフいっぱい、ロイヤルラブコメ完結。(裏表紙より)

次から次へとやってくる訳あり求婚者たちをなぎ倒しつつ(語弊がある)結婚にいたるラブコメディの下巻。レナの出自と魔人を巡るエピソードにため息が出たのですが、一番ああそうかと思ったのは困ったお母様アリア。識字障害というのは、この世界ではさぞ生きづらかったろうに……と切なくなりました。だから頼ってはいけない人と馴れ合っちゃったんだな……。知識がないというのはこういう不幸を呼び寄せてしまう。
血の繋がりではなく、生き方を教えてくれる人を家族と思うといい、という物語だったように思います。いやもう本当に、レナはカーイに育てられてよかったね!
エピローグは歴史は繰り返すみたいでちょっと笑っちゃった。お子様方も幸せにおなりー!
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〈魔力〉を持つ〈王族〉が各国を治めるようになった世界——。そのうちの一つ、ミルナート王国の若き女王レナは、摂政代理のカーイに恋をしている。十年前には結婚の約束もした。なのにレナが十五歳になると、カーイは国中から“王配候補”を集めたのだ。「私は〈貴族〉ではないし、年が離れすぎている」などと言われても納得がいかないレナ。ところが集められた“王配候補”達とあれこれあるうちに、レナが新たに知ることとなったのは……? モフモフいっぱい、ロイヤル・ラブコメ。(裏表紙より)

幸せな気持ちになる読書がしたい、ということで選んだのがこちら。
私たちの知る地球の各国が存在しなくなり、それらの文明や歴史の集積も散逸したどこかの時代。ミルナート王国なる国の少女王と、父の親友であったわけあり摂政代理閣下の「結婚してください!」「無理です」というラブコメ。
この、世界がばらばらになったことで常識が覆り、価値観が巻き戻った状況でのあれこれを、受け入れ、そういうものだと理解しようとする人たちがなんだか嬉しくて楽しかったな。
この世界では価値観ががらっと古くなっているので、たとえば女性は家庭におさまるべきもので男装なんて言語道断、男女ともに同性愛は御法度、なんて状況。さらにこの世界では、ちょっと特殊な能力持ちが「魔人」として恐れられてもいる。
そんな世界で、女王レナや摂政代行カーイは人格者としての言動をしてくれる。カーイの子育てが素晴らしい! だから親友の娘に、と思ってしまう気持ちもちょっとわかる……。
下巻は絶対ハッピーエンドだと信じたい。
「2人のローマ教皇」
コンクラーベにより選ばれたローマ教皇ベネディクト16世は、2012年当時いわゆるバチリークスにより、性的暴行を行った聖職者たちの存在によって教会の権威失墜に悩まされていた。退位を望む教皇は南米にいるベルゴリオ枢機卿と対話を行うことにする。やってきたベルゴリオは聖職者を守り被害者を捨て置いた教皇を強く非難し……。

実際の出来事をもとにした、教皇と枢機卿、後の二人のローマ教皇のある日々を描いた作品。
ただ喋っているだけでもものすごいドラマなのは、そこが宗教の中心地であり、それに関わる人々が世界中にいて、信仰や思想を少しばかりでも知っている人が多いという世界だからなんだろう。
教会を重んじる保守派のベネディクトと、不正を許せない改革派のグレゴリオ。まったく違う二人であっても、人々の声に耳を傾ける聖職者の二人だから、お互いの胸の中にある悲しみや後悔を理解しあえる相手だったという展開はぐっときます。権威を持っているからこそ、誰も救えないということにきっと苦しんだんだろうな……。
堅苦しい世界に身を置きながらお茶目なところもあり、静かだけれどとても豊かな作品だったと思います。
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考古学者の稗田礼次郎は妖怪の実在を唱えたことで学会を追われた変わり者。ある日亡くなった妻の兄から悪霊を鎮めるために作られたと思われる古墳を発見したという手紙を受け取る。だが教師の義兄は教え子の月島とともに行方不明になっていた。稗田は月島の行方を気にする男子生徒のまさおと出会い、その謎めいた古墳に足を踏み入れることになるが……。

少し前に「学校であった怖い話」「晦」というゲームの実況動画を見ていたんですが、そのゲームにも込められているような当時のホラーや恐怖体験のエッセンスを詰め込んだような映画がこれ。
登場する「ヒルコ」は日本神話に登場するヒルコのつもりのようですが、確かに顔や両手両足がないものではあるけれども、描かれているものは生き物としてのヒルっぽい。古墳に出てくるクリーチャーが蜘蛛だの動く頭部だの、他にも人面瘡だの、時代を感じる色々が出てくる印象が色濃い。こういうのって創作物に登場するとき流行り廃りがありますよね。興味出てきた。
オチ的には、結局すべての元凶はそのまま、封印されたものはそこにあって守り人の役目も変わらずってところが土着の話っぽい。しかしもうちょっと凶暴性を削いだっていう描写が見たかった。
「奇跡の13人:僕らのタイ洞窟生還記」
2018年、タイを襲った豪雨。ある少年サッカーチームの子どもたちとごくわずかな大人が洞窟内から外に出られなくなった事件があった。あの日あのとき何があったのかをまとめたドキュメンタリー。

報道のことをよく覚えています。奇跡だと言われた救出劇。でも死者が出てしまったんですよね……。
洞窟内に閉じ込められることになった少年たちは、きっと話そうと決めた子たちに関しては、それぞれにそれなりの形で克服したんだろうなと思う。話して、まとめて、何があったのかもう一度つくづく眺めることでわかること、飲み込めるものは確かにあるから。
Wikiでちょっと見てみると、救助のために動いた人たちのこともなるほどと思うのですが、遭難者たちの事情がよりわかって興味深かった。出身地が理由で国籍がない人たちがいたのか……。そういう状況も人々に広く知られてほしいと思います。
「〈片隅〉たちと生きる 監督・片渕須直の仕事」
大ヒット作品となった長編アニメーション作品「この世界の片隅に」と「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」。何故この作品は多くの人の胸を打ち、話題となったのか。監督である片渕須直を追ったドキュメンタリー。

『この世界の片隅に』は既読。アニメ作品は「この世界の片隅に」だけ視聴済み。
こんなにすごく丁寧に作っていたんだなあと感じるドキュメンタリーだったと思います。こういうこだわりの強さを感じたの、初めてかもしれない。ちょっと怖いくらいに作品のことを思っているような気がして。
かなり時代背景の作り込みが強い作品でもあり、ちょっとした描写がリアリティを生むだけあって、作り手も鑑賞する側もすごく熱心。「この作品がいい!」という気持ちが世界の片隅からじわじわ広がっていくところがいいなあと思う。
大事に見ようと思って「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」を置いているので、そのうち見ようと決めた。
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Author:月子
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