読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
〈魔力〉を持つ〈王族〉が各国を治めるようになった世界——。そのうちの一つ、ミルナート王国の若き女王レナは、摂政代理のカーイに恋をしている。十年前には結婚の約束もした。なのにレナが十五歳になると、カーイは国中から“王配候補”を集めたのだ。「私は〈貴族〉ではないし、年が離れすぎている」などと言われても納得がいかないレナ。ところが集められた“王配候補”達とあれこれあるうちに、レナが新たに知ることとなったのは……? モフモフいっぱい、ロイヤル・ラブコメ。(裏表紙より)
幸せな気持ちになる読書がしたい、ということで選んだのがこちら。
私たちの知る地球の各国が存在しなくなり、それらの文明や歴史の集積も散逸したどこかの時代。ミルナート王国なる国の少女王と、父の親友であったわけあり摂政代理閣下の「結婚してください!」「無理です」というラブコメ。
この、世界がばらばらになったことで常識が覆り、価値観が巻き戻った状況でのあれこれを、受け入れ、そういうものだと理解しようとする人たちがなんだか嬉しくて楽しかったな。
この世界では価値観ががらっと古くなっているので、たとえば女性は家庭におさまるべきもので男装なんて言語道断、男女ともに同性愛は御法度、なんて状況。さらにこの世界では、ちょっと特殊な能力持ちが「魔人」として恐れられてもいる。
そんな世界で、女王レナや摂政代行カーイは人格者としての言動をしてくれる。カーイの子育てが素晴らしい! だから親友の娘に、と思ってしまう気持ちもちょっとわかる……。
下巻は絶対ハッピーエンドだと信じたい。
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