読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
学校に行けなくなった中学二年生のこころ。ある日自室の鏡が不思議な色に輝き、触れた途端に向こう側へと引っ張り込まれる。そこは海の浮かぶ孤城で、待っていたのは狼の面をした「オオカミ様」なる少女と、同じ中学生の六人だった。この城に隠された鍵を見つけることで願いがなんでも叶うなど、いくつかのルールのもと、こころたちは3月末までこの城に立ち入る資格を得るが……。
公開中なので続きから。
公開中なので続きから。
面白くないわけがないよね、という、傷ついた少年少女たちの友情と絆、いくつかの不思議と奇跡の物語。原作は未読。
城に集められた子どもたちの共通点は、中学生であることと学校に行けていないこと。徐々に明らかになるその他の共通点とつながりが最後に収束するのは、予想できていても感動してぼろぼろに泣きました。「助け合えるんじゃないかな?」という言葉をちゃんと叶えたんだなって。
こころを取り巻く状況が、本当にきつくって。残酷な中学生の描写が的確すぎてさすが辻村さんと思いました。でもその後、ある登場人物の、あの子たち馬鹿みたい、どうせろくな大人にならないという台詞が、大人になったいまならわかることでもあって笑ったし泣いてしまった。中学生でそう思うの、なかなか難しいと思うけれど、本当にそうなんだよ。どうせ学校なんて小さな世界の出来事なんだからって。
中学生と、異世界と、そこに時間が絡むストーリーが絶妙で、原作をすごく読みたくなりました。絶対もっと感動すると思うんだよな!
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