読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
父ヒロシには、右手の親指がない。若い頃、鉄を延ばす機械でマンガみたいに広げちゃったから。笑わせてばかりの父に昔話をせがむと、知らなかった両親の姿がそこにあった。兄が生まれた時、大喜びして母に菊の花束を贈ったこと。初めて買ったステーキ肉を、緊張した母が黒焦げにしたこと……。貧乏だったが、いつも笑顔と幸せがあった。俳優・安田顕の感性が光る、家族愛エッセイ。(Amazonより)
演劇ユニット「TEAM NACS」メンバーで、舞台にドラマに映画にと活躍している安田顕さんの、家族を語るエッセイ。個性的なご家族とご自身の思い出が、それぞれの生きた時代を感じさせて興味深い。
パワフルで豪快なお父様と思いきや、最後の対談は親子以上に、人と人としての思いやりに満ちていて読んでいてほっとしたなあ。破天荒でも、年を取ったらこういう風に語れる人になりたいと思ったな。
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