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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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ヴァイオレット・エヴァーガーデン 下

陸軍病院で”一人”目を覚ましたヴァイオレット。大陸戦争で、命は取り留めたものの、白く清らかな両腕は失われ、義手になっていた。そんなヴァイオレットのもとにやってきたのは彼女の後見人となったホッジンズ。彼は軍を辞め、郵便車の事業を立ち上げようとしていた。彼は親友との約束を守るため、また、ヴァイオレット自身に幸せになってもらうため、彼女に自動手記人形サービスの仕事を勧める。
「紹介しよう、ヴァイオレット・エヴァーガーデンだ」
ヴァイオレットは冷たい美しさを宿した相貌で、人形のようにお辞儀をした。(帯より)

印象的だったのは、終戦後、療養中のヴァイオレットとホッジンズとのやりとり。ホッジンズ、いい人だなあ……。ちゃんとヴァイオレットの面倒を見てくれて。
合間にヴァオレットの自動手記人形としての仕事ぶりと、情緒面の大きな成長を感じる話があって、最後はヴァイオレットが求める「あの人」との前後編のお話。
ドラマティックで、こみ上げる展開が続いて、でも戦争が残した爪痕が悲しくて。最後に投げかけられた言葉にヴァイオレットが「わかった」と答えられる日が来るのか、すごく楽しみなのですが……。
この下巻を読んだ人は、是非とも「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を見てほしい。アニメ本編があり、エクストラストーリーがあり、外伝映画があって、劇場版と続くのですが、この劇場版、下巻のラストの台詞がほぼ使われているんですよ! 思い出して泣きました。
外伝でこの後の話が読めるのかな……。めちゃくちゃ楽しみになってきたぞ。
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ヴァイオレット・エヴァーガーデン 上

『自動手記人形』その名が騒がれたのはもう随分前のこと。
オーランド博士が肉声の言葉を書き記す機械を作った。当初は愛する妻のためだけに作られた機械だったが、いつしか世界に普及し、それを貸し出し提供する機関も出来た。
「お客様がお望みならどこでも駆けつけます。自動手記人形サービス、ヴァイオレット・エヴァーガーデンです」
物語から飛び出してきたような格好の金髪碧眼の女は無機質な美しさのまま玲瓏な声でそう言った。(帯より)

京都アニメーションの代表作の一つでもある「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の原作、ずっと積んでいたのですが、映画も見たし、最後の巻も揃えたし、とようやく読み始めました。
アニメとは設定が違い、戦闘描写がきつく、ヴァイオレットの罪や、それを命じたギルベルトやディートフリートの罪も結構はっきり描かれているんですが、それだけに終戦後のヴァイオレットが何を思い、過去を受け止め、いまもなお少佐を思っているかということを想像させて、ぐっときます。下巻への期待がものすごく高まる。
原作にしかない「囚人と自動手記人形」とのやりとり、底知れない恐ろしさもあるんだけれど、悲しみもあるんだよなあ……。しかし他の話も含め、感動だけでなく人の感情のぞっとする部分もあって、ますますこの作品が好きになったかもしれない。
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魔導結界により国交を断絶する島国・ローランシア。アルメリアは弟と二人、盗賊として隠れ生きてきた。だが忍び込んだ屋敷の主・イーディスに捕まってしまう。弟を人質に「第一王子を盗み出せ」と命じられ、王宮へ潜入するアルメリア。それは、五年前に殺された両親の事件と国を巡る陰謀に繋がっていて!? 「今は殺されてやらねえよ」運命の船出へ誘う男・イーディス。彼は敵か、それとも……? 第16回小説大賞奨励賞・受賞作!!(裏表紙より)

閉ざされた島国。両親を暗殺され、盗賊をやりながら逃げる双子。限られた人間が持つ〈まじない〉の力。
盗賊に身をやつしながらも誇り高く、芯を持ったアルメリアがとってもいいヒロイン。悪ぶっているイーディスは、もっと優しくしてよ! と思いながらも、アルメリアの能力や信念を認めて甘やかさないところが実に大人という感じ。
設定や舞台がこの物語ならではの装置となっていて、ストーリーの面ではちょっと都合のいい〈まじない〉の力が発言するようにも思ったんですが、なるほどなあ、と面白く読みました。
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 大泉学園駅にあるアパート、ヒット荘。大家の娘のときわは、学校帰りに店子の鈴木桂太がアパートの前で倒れているのを見つける。
 空腹だという鈴木に冷やし中華を作ったときわ。久しぶりのまともな食事に感動する鈴木から、会社勤めをしながら人気少女漫画家“藤原ホイップ”の作画も担当していると聞く。(ちなみに、ネーム担当は金髪碧眼のチャラい美形、レオだった。)それがきっかけで、ときわは食生活がひどい彼らに、たまにご飯を作ることに!
 困った大人たちに振り回されて成長するときわと、ほっこりゴハンの物語。(裏表紙より)

自分のクラスにカーストを感じているときわは、運動系の女子のグループに属している。そこでは少女漫画が好きなんてキャラじゃないから言えない。親友との間でだけの趣味として語り合うものだった。しかし大好きな少女漫画家が実は父親のアパートで部屋を貸していることを知り。
漫画家、というか創作と創作者と編集の闇がちらっちらっするのがすごく気になりました笑 これ読む人が読んだら胸をえぐられるんじゃないか。実際はこの物語のように上手くいかないからきついんだよねえ。
そんな話をしながらも、美味しいものを食べると気分は上がるし元気になる、という物語で、出てくる食べ物が素敵なこと。こんな美味しい料理を毎日ちゃんと食べて書き物ができたら素敵だなあ。
ラスト、ときわの世界も変わったようで、素敵な結末でした。
ガイコツ書店員 本田さん(prime video)
書店員の本田は、日々仕事に追われている。お客様からの在庫問い合わせ、おすすめ本を尋ねられたり、クレームがあったり、外国人とのコミュニケーションを試みたり。本屋の中の人たちの日常アニメ。

原作は数巻読みました。
本屋さんあるあるが楽しい。激務だなあ……。しかし、描かれている書店が、たくさん社員さんがいてパートさんがいて、フロアがあって……という感じなので、きっと都会の本屋さんなんだなあ。その辺り、田舎者としては異世界的です。同僚のみなさんの言動も「こういう感じの人、なんかわかる」という感覚もあり、まったり見られて楽しかったです。
鬼殺隊の隊員として、炭治郎たちは炎柱・煉獄杏寿郎が向かった無限列車の調査任務に合流する。煉獄の凄まじい強さに、無事任務終了、と思いきや、それは鬼が見せる夢の罠で……。

泣いたよね。周りからすごいすすり泣きが聞こえて、こんなにも熱く激しく強さを示してみせた人の物語は胸を打つんだなと思いました。
漫画も面白いんですが、映像がまったく原作の面白さを殺していないのが本当にすごい。動いているから、音楽があるから、声がついているからという魅力が物語のよさを増しましにしていて、すごい。
個人的に原作でもどきっとした煉獄さんの「こっちへおいで」がものすごい破壊力でした。号泣しながら胸をときめかせていて呼吸困難でしたよ……。
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死の間際、悪魔・バルキネスと契約することで生き延びた少女・アリーチェ。彼女は復讐をとげるため史上初の女教皇となることを誓い、ついには司祭枢機卿として教皇候補に上り詰める。一方のバルキネス、その正体は神の怒りをかい地上に堕とされた元天使だった。期限までにアリーチェの命を手に入れなければ悪魔のまま消滅してしまう。だが、バルキネスは彼女を愛してしまい…!? 恋と野望のファンタジー・ロマンス!(裏表紙より)

堕天した悪魔と、清らかな心を持ちながらも神を信じない少女。悪魔バルキネスの力を用いて別人に成り代わり、ついに十代にして枢機卿にまでなった。教皇になるための足がかりとして、自らが推す人物を教皇にしようと会議に望むも、不審な死が続き……。
信じるとは。父や母とは。愛とは。宗教と退廃の色濃い場所で、それでも心を救ってくれた人たちのため、自分のため、そしていま自分を思ってくれる人のために進むアリーチェやバルキネスが愛おしい。二人が出会ったのは運命だったのかなあ。最後まで寄り添いあって生きたようで本当によかった。
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異邦人の母を持ち、その美しい容貌と智、そして力を兼ね備え<獅子の子>と呼ばれた王子アレクシオン。かつては大陸に覇を唱えた古き王国エルドを、その聡明さと異貌がゆえに父王からも忌まれ、身分を捨て、出奔することになった悲劇の王子。いまは亡き、母が残した唯一の形見である緋色の剣と己の出生の秘密を求めアレクは旅立つ。本格ヒロイック・ファンタジー開幕。(裏表紙より)

本格ファンタジー。美しくも賢く、武勇に優れた王子が、父や周囲に疎まれ出奔し、己のルーツを探そうとする。しかしその過程で、母の残した不思議な剣に導かれていき。
緋色の剣に謎があって、母親はどこの誰とも知れぬ美しい異邦人で、という宿命と寂しさが、もう本当に、本当に「ファンタジー!」っていう感じで楽しい。こういう主人公って不思議なくらい高潔で、かっこいいんだよなあ。
それだけに出奔の理由、冒頭につながる最後の話が切なかった。次の巻で謎は解けるのかな? 謎の魔女ヘロディアや暗殺者一族がどう関わってくるかすごく気になる。
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黒十字騎士団団長ヴィンセント王子との結婚を控えていた田舎貴族の娘フィーリア。彼女は、ヴィンセントが黒十字騎士団を率いて友好国の危機に旅立った直後、何者かに攫われてしまった! 遠い異国へ連れていかれたフィーリアは、ヴィンセントの助けが期待できない状況に陥り——。こんなことになって、ヴィンセントと無事に結婚なんてできるの!? 今度ばかりは絶体絶命? 溺愛ラブコメディ感動のクライマックス!!(裏表紙より)

「絶対あいつには頼らない!」と王都に上ってきた田舎貴族のたくましい令嬢フィーリア。「通った道はぺんぺん草も生えない」と言われる凶悪な騎士団を率いる第三王子ヴィンセント。素直になれないながらもお互いに思い合う二人が、ついに結婚! おめでとうございまーす!
いやーフィーリアはともかくヴィンセントはだいぶと家族と距離があるのでどうなるかと思いましたが、まさかの国盗り(違う)で終わるとは! いやーでもヴィンセントのカリスマ性と黒十字騎士団の面々がいれば、国は安泰かな……。父王も、王位はあげられないけれどちゃんと居場所を持てたヴィンセントに安心してたりして、なんて思いました。
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親友の自殺を目撃したことがあるという転校生の告白を、ある種の自慢のように感じた由紀は、自分なら死体ではなく、人が死ぬ瞬間を見てみたいと思った。自殺を考えたことのある敦子は、死体を見たら死を悟ることができ、強い自分になれるのではないかと考える。ふたりとも相手には告げずに、それぞれ老人ホームと小児科病棟へボランティアに行く──死の瞬間に立ち合うために。高校2年の少女たちの衝撃的な夏休みを描く長編ミステリー。(裏表紙より)

田舎町の女子高生が「死」を知っているという優越感を目の当たりにしたことから、それぞれ老人ホームと小児科病棟へボランティアへ行く。死を見る、知る、そのための行動がやがて様々な人々を巻き込んで連鎖していく。
いいねいいね! こういう、誰と誰が関係者で、この人が実はこうでっていう楽しさがありました。しかしやっぱりイヤミスなので、最後までうわー……という感じで。あからさまに名字が出ないので仕掛けて来るとは思いましたが、面白かった。少女同士の友情なのかなんなのかよくわからない繋がりもロマンだった。
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Author:月子
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