読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
白金の長い髪、神秘的な青い瞳、蠱惑的な紅い唇―シャリア王国の王妹ルイーゼは、その美貌で貴族の視線を一身に集めていた。しかしその実態は…王女として育てられた王子。歴とした男だったのです!どSなお付きのレクトルに悪態をつかれながらも、型破りな日々を送るルイーゼ。そして国を挙げての花婿選びの席で、自分と同じくらい美形なオレスという興味深い対象と出会うのだが、それは事件の始まりでもあって…?(Amazonより)
王位継承争いから遠ざけるため、王女として育てられた王子ルイーゼ。その美姫ぶりは誰一人として疑わぬほど。しかし彼は非常に傍迷惑な性格に育ち、裏では周囲を騒がせる困った人物だった。そして兄が即位し、結婚相手を見つけるよう告げられたルイーゼは、最も自身が楽しめる場で性別を明らかにしようとし……。
だいぶと迷惑な性格の主人公が巻き起こすドタバタコメディ。能力が高いはずなのに、無駄なことにしか使っていない感がとっても笑
協力者になったオレス、これはやっぱり……と思ったら。
ルイーゼは最終的にだいぶみんなに怒られたようで、よかったです。迷惑すぎるもんなあ笑
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女児誕生の喜びに沸く大丸家の別荘。だが母親は出産の疲労から急逝し、赤児は、同じ日に娘が生まれた漁師の家に預けられた。数日後、娘を迎えに来る大丸氏。しかし、その手に戻されたのは実は漁師の娘だった。取り替えられて富豪の娘となった千鶴子、漁師の娘として育つしのぶ、二人を待ち受ける運命とは?(裏表紙より)
同じ日に生まれた赤ん坊。かたや資産家の娘、一方は貧しい漁師の娘。預けられた先で火傷を負ったために、褒美の取り分を気にした漁師によって入れ替えられた赤子たちは、数奇な運命のもとに成長するが。
入れ替わった先で、漁師の娘はご令嬢として高飛車な性格に、資産家の娘は心優しく賢い娘に育った。果たして正しい居場所に戻れるのか、という話で、時代柄もあると思うんですが、みんな信心深く、清らかな心根を持つことを美徳とするのでものすごい理不尽や意地悪に過剰に怒りを示すこともない、という。こういう一つの完成された世界なんだなあ、と興味深く読みました。
モニカと共に部隊を結成するシェルティス。三人目の隊員として、華宮という風変わりな少女をスカウトするのだが……。同じ頃、天結宮で護士行方不明事件が発生して!? 自分の信じた道を進む、重層世界ファンタジー。(Amazonより)
第3巻。敵側が少しずつ姿を見せてきつつ、シェルティスも少しずつ仲間を増やしているところ。まだ全体像が謎で、この世界が何と戦わなければならないか、ほとんど見えないのがもどかしい。本当の敵は外にいるのか? というのも重要なところかも。
しかし相変わらずシェルティスは強いなあ……。けれどユミィとの絡みがないのが! 寂しい! ますます二人が早く一緒に要られますようにと祈ってしまう。
このシリーズ、結構女子率が高いのにハーレム感がなくて読みやすくてよいな……。いやでも微妙に矢印を向けられている感じがもぞもぞしちゃうけど……。
ギルドに残ると決めたシェヘラ。しかしサディーンとの接し方が分からず、戸惑う毎日!そんな折、収穫祭の舞姫が秘宝『砂海の涙』と共に忽然と消えてしまった!!しかも現場に残された予告文からサディーンが犯人と疑われる。王位継承問題がからんでいると睨んだふたりはギルドを離れるが、その先で意外な人物と出会い…!?恋の進展ももどかしい、陰謀渦まくアラビアンファンタジー第2弾!!(Amazonより)
1巻を読んでから相当間が空いており、設定等ぼんやりとしか覚えていませんが、いまさら2巻を読みました。
シェヘラの造形がいま読むと珍しい、ちょっとうじうじした、世間知らず、気弱という感じの少女だったので、近頃のヒロインはみんな強いんだななどと思いつつも、一生懸命に自分で立ちたいと思う女子は本当に良いものだとしみじみしました。
読んでいて、こいつ好きだな……と思ったのは第一王子アフガットです。前巻の所業を覚えていないせいなんですが、この人かなり不器用で生き方を知らないだけで実は結構有能でいい人なのでは……?
人々が少しだけ違う並行世界間で日常的に揺れ動いていることが実証された世界―両親の離婚を経て父親と暮らす日高暦は、父の勤務する虚質科学研究所で佐藤栞という少女に出会う。たがいにほのかな恋心をを抱くふたりだったが、親同士の再婚話がすべてを一変させた。もう結ばれないと思い込んだ暦と栞は、兄妹にならない世界へ跳ぼうとするが…彼女がいない世界に意味はなかった。
『僕が愛したすべての君へ』の並行世界を表す一冊。
おお、すごい。二冊で「並行世界」にまつわる疑問に、それぞれ異なる答えを出している。タイトルを並べると、ああ、となるなあ……。こちらの暦は、すべての君ではなく、「この世界のたった一人の君」を愛したんだな。
暦少年は主人公のまま、設定もほぼ同じですが、並行世界なので複数の登場人物の選択が異なっています。特に、恋の相手となるのが和音ではなく栞という少女で、彼女が『僕が愛したすべての君へ』にも関わる人物になっている。
同じような物語をなぞりながらも、別の選択をした世界を見るっていうのは面白い読書体験だったなあ。面白かったです。
人々が少しだけ違う並行世界間で日常的に揺れ動いていることが実証された時代―両親の離婚を経て母親と暮らす高崎暦は、地元の進学校に入学した。勉強一色の雰囲気と元からの不器用さで友人をつくれない暦だが、突然クラスメイトの瀧川和音に声をかけられる。彼女は85番目の世界から移動してきており、そこでの暦と和音は恋人同士だというのだが…並行世界の自分は自分なのか?
人類が常に微妙に異なる並行世界を行き来していることが発見された時代。いまここにいる世界を「000」とし、数値によってどの程度遠い並行世界なのかがわかる端末を持っている人々。それらが実証される少し前、暦少年はいくつかの不思議な出来事を経て、恋と並行世界について思い悩むようになる。
読みやすいSF。難しいだろうかと身構えたんですが、結構さくっと説明されて、だいぶわかりやすくて面白かった。そこまで違うと並行世界なのか? とも思うんですが、果たして別の選択をした世界での彼女は本当に「彼女」なのだろうか、というのはとてもSF的な苦悩でロマンですね。
いくつか残る謎は、対のもう一冊を読めばわかるかな?
https://www.youtube.com/playlist?list=PLszepnkojZI5tID5gmStSvLef-eKcZxO-
工学部に進んだコングポップ。学部には「SOTUS」と呼ばれる、先輩が下級生を指導するシステムがあった。そこで高圧的な態度で指導をするリーダーのアーティットをはじめとした先輩たちに反発したコングポップは、罰として「僕は男が好きです」と言わなければならなくなる。だがなおもコングポップは反抗をやめず、アーティットに「先輩を僕の妻にします」と言って挑発し……。
友人に勧められて見ました、初タイBL。タイという国の大学や大学生ってこんな感じなのかーと思いながら、一番面白いなと思ったのは誰であっても両手を合わせて挨拶をするところ。とてもお国柄を感じさせてイイです。地域性が見えると興奮するタイプです。
むちゃくちゃ高圧的に、日本ならパワハラとして処分されるであろう(たとえそれが彼らのためだという指導であったとしても)アーティットたちの言動が最初は辛かった。ただアーティットが、実はめちゃくちゃ可愛げがあるのだとわかるようになってくると、コングポップの言動や、アーティットが彼に悩まされたり心を揺らされる様子がとても楽しくて、恋愛やその悩みって世界共通なんだなあ、と微笑ましかった。
Youtubeの公式チャンネルで無料視聴ができます。なおシリーズとしては「無印」「エス」となっています。
工学部に進んだコングポップ。学部には「SOTUS」と呼ばれる、先輩が下級生を指導するシステムがあった。そこで高圧的な態度で指導をするリーダーのアーティットをはじめとした先輩たちに反発したコングポップは、罰として「僕は男が好きです」と言わなければならなくなる。だがなおもコングポップは反抗をやめず、アーティットに「先輩を僕の妻にします」と言って挑発し……。
友人に勧められて見ました、初タイBL。タイという国の大学や大学生ってこんな感じなのかーと思いながら、一番面白いなと思ったのは誰であっても両手を合わせて挨拶をするところ。とてもお国柄を感じさせてイイです。地域性が見えると興奮するタイプです。
むちゃくちゃ高圧的に、日本ならパワハラとして処分されるであろう(たとえそれが彼らのためだという指導であったとしても)アーティットたちの言動が最初は辛かった。ただアーティットが、実はめちゃくちゃ可愛げがあるのだとわかるようになってくると、コングポップの言動や、アーティットが彼に悩まされたり心を揺らされる様子がとても楽しくて、恋愛やその悩みって世界共通なんだなあ、と微笑ましかった。
Youtubeの公式チャンネルで無料視聴ができます。なおシリーズとしては「無印」「エス」となっています。
今宵も、夜明宮には訪いが絶えない。泊鶴宮の蚕室で、大切な繭がなくなったという宮女……。一方、花娘を通じ城内での謎多き失せ物探しも舞いこんで!? 烏妃を頼る者は日に日に増え、守るもののできた寿雪の変化に、言いようのない感情を抱く高峻。やがて二人は、真実眠る歴史の深部へ。鍵を握るのは名もなき幽鬼か、あるいは——。圧倒的中華幻想譚、待望の第四弾!!(裏表紙より)
じりじりと世界の秘密に近付いている第四巻。思惑はそれぞれあるだろうけれど、やっぱり根本は烏漣娘娘なのか。後宮妃の懐妊もあり、5巻はよりいっそう大変なことになりそうな予感がするぞ……。
賑やかになった居場所に落ち着きを見出し、守るべきものだと思う寿雪がとても愛おしく、そして切ない。彼女を孤独に押し込めようとする世界の成り立ちが辛い。『烏妃』がそういうものだと思っている人たち、他にも、沙那賣の在り方。そういうものを守りたい気持ちも、壊したい気持ちも、どちらも守りたいものがあるからで。
保健室登校をしているナツとサエ。二人の平和な楽園は、サエが“自分のクラスに戻る”と言い出したことで、不意に終焉を迎える——(「ねぇ、卵の殻が付いている」)。学校生活に息苦しさを感じている女子中学生の憂鬱と、かすかな希望を描き出す6つの物語。現役の中高生たちへ、必ずしも輝かしい青春を送って来なかった大人たちへ。あなたは一人きりじゃない、そう心に寄り添う連作短編集。(裏表紙より)
保健室登校をする女子中学生二人の「ねぇ、卵の殻が付いている」。
地味で真面目な女子生徒が、根暗でイラストばかりする男子生徒との関係を無理やりこじつけられる「好きな人のいない教室」。
漠然と死にたいという思いを綴っていたノートを落としたことで、その持ち主を探すことになってしまった「死にたいノート」。
同種の人間と群れる、そしてスカートの丈はカーストを表していると考える女子生徒がかつての同級生を思う「プリーツ・カースト」。
自らの身体、それも性的な要素がある写真をネットにアップし、コメントがつくことで自己承認欲求を満たしている女子生徒が、自分を発見する「放課後のピント合わせ」。
たった一つの行動でクラス中からいじめられるようになった女子生徒が、保健室に至るまでの「雨の降る日は学校に行かない」。
おおよその作品で、カースト順位が低い生徒のことや、何気ないながらも深く傷ついた行動や言葉、きついいじめなどに遭遇していて、読んでいて辛かったけれど、よかった。女子中学生たちのひりついた感じがとてもいい。
その中でもちょっと救いが見えた「放課後のピント合わせ」が一番好きです。表現という手段にたどり着いたしおりには、これからその道を進んでほしいな。