読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
「みんながこれをやらないから、私に仕事が来る」
声優界に並び称される者のない唯一無二の存在、大塚明夫。その類い希なる演技力と個性ある声は、性別と世代を超えて愛され続けている。バトーへの共感、ライダーとの共鳴、黒ひげに思う血脈、そしてソリッド・スネークに込めた魂——誰よりも仕事を愛する男が、「声優だけはやめておけ」と発信し続けるのはなぜなのか? 「戦友」山寺宏一氏をはじめ、最前線で共闘する「一流」たちの流儀とは? 稀代の名声優がおくる、声優志望者と、全ての職業人に向けた仕事・人生・演技論であり、生存戦略指南書。これは大塚明夫ファンが読む本ではない。読んだ人が、大塚明夫ファンとなる一冊である。(カバー折り返しより)
「声優だけはやめておけ。なぜなら……」というお話。五つの章に分かれていて「「声優になりたい奴はバカである」「「演じ続ける」しか私に生きる道はなかった」「「声づくり」なんぞに励むボンクラどもへ」「「惚れられる役者」だけが知っている世界」「「ゴールよりも先に君が知るべきもの」というタイトルになっています。
読み終わった感想は、「私は社会人に向いていないんだなあ」ということです。いや、自分の状況をいろいろ考えてみている最中なのですが、この本の中には「一度社会に出て、それで向いてないと思ったら」ということが書いてあるんです。なんか、書かないと自分が死ぬ気がするな、ということを最近思っていて。
という自分の話はどうでもよくて、声優・俳優としての世界のいろんな厳しさを、ストレートだけれど攻撃力をなるべく抑えた文体でつづっているので、かなり読みやすくて興味深かった。ほうほう、こういう手段で仕事を取るということもあるのか、みたいなことを感じたりもしておもしろかったです。
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