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黒猫邸の晩餐会 (講談社文庫)
地味リケジョの律を夕食に迎えたのは、和服イケメンの竜弥とほんわか老女の文絵。謎めいた話を聞き出す竜弥と、五十年前から時が止まっている文絵が交わす会話はまるで夫婦!? 見つめるだけで料理をおいしくする不思議な黒猫・フミエも怪しい。おいしさと切なさに溢れるほっこり系ミステリ。(裏表紙より)

少々特殊な面接を経て奨学金をもらい、大学を卒業した律。その奨学金の出資者である楢本文絵から、夕食に招待したい旨の手紙を受け取る。お礼をしたいと言ったのを断っておきながら今更なぜ? そう思って楢本家を訪問した律だったが、文絵は孫ほどの年の竜弥と夫婦のように過ごしている。竜弥から事情を聞くと、どうやら彼女は、自分を結婚したばかりの年齢だと思い込んでいるらしい。
不思議な状況下で行われる謎解き。このエピソードが面白い! 現実感がありつつも、いい要素ももやっとした要素も含む謎で、もっと読みたい! となりました。
最後の竜弥の招待が意外というか、最後の最後でオカルト? ちょっとホラー? な部分が入ってきたのは意外でしたが、読了感も含めて面白かったです。
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Author:月子
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