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紅霞後宮物語 第九幕 (富士見L文庫)
 司馬氏の追放、思わぬ形で告げられた鳳の死——。また、小玉を支えていた梅花までいなくなったことで後宮の規律は乱れ、皇后の負担は増していた。そんな小玉を支えたのは、彼女に親愛を示す紅燕と真桂だった。
 しかし、実子でない鴻が立太子すると、小玉に反旗を翻す妃嬪が出現。さらに鳳に関するある噂が後宮にまで届き——?
「この後宮で、初めて友を得ました」
 後宮は小玉の敵となるのか、味方となるのか。文林から離れない決意をした小玉が新たな絆を紡ぐ新章開幕!(裏表紙より)

新章開幕。登場人物紹介がすごい文字がみっちりで、長いシリーズになってきたなあと思いました。
宸という国の出来事とみるとものすごい壮大なんだけれど、小玉をはじめとした登場人物の視点と語りがあくまで一個人の、苦難と幸福に浴びせかけられるただの人々の物語になっているので、不思議な読み心地だなあとしみじみしました。小玉は皇后なんだけれど本当に、普通の人なんだよなあ……。
女性陣の成長や、いいのか悪いのかまだ判断できないけれど確実に時間が経って老いてきている感のある(そんな歳でもないはずなんだけれど)文林なんかがすごく不穏なんですが、どんな結末に至るのか楽しみです。
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Author:月子
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