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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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君が香り、君が聴こえる (集英社オレンジ文庫)
事故で両目の視力を失った蒼。角膜移植さえすれば、見えるようになる——そう思うと、むしろ何事もやる気になれない。二年が経ち、高校もやめ、漠然とした不安のなかにいる蒼に声をかけてきたのは、友希という女子大生だった。ふたりは惹かれあい、恋人になる。直後、蒼は移植手術を受けることに。だがそれは友希との別れを意味していた…。せつなく香る、恋の物語。
友希、君に会いたい。顔も知らない、大好きな君に。

小田さんというお名前に変えて恋愛ファンタジーも書かれていた沖原さんが、その小田さん名義で、デビュー作のような恋愛小説を書いた! というからには読まなくちゃいけないと使命感に駆られてしまい、発売日に飛びつくように買っていました。
とても、小田さんらしい小説でした。目が見えないという状況にあって、ちょっとしたふれあいがすごく大きなことに感じられるのは当然だと思うんですけれども、そこからさらに踏み込んで、「人を見る」(直接見たわけではないけれど、きっとこの表現が正しい)という要素が加わって、とても面白かった。ちょっとした言葉、態度、自分の内面をすごく掘り下げられていて、これは淡い恋とかではなくて、恋をするってことの話なんだ、と最後にすごくずっしりきた感じがしました。……語彙力はどこ!? という感じの感想になりますけれども!
すごくいい恋愛小説でした。
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