読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
歌で自然を操り魔物から人々を護る“楽師”。中でもエルネスティーヌは誉れ高き<歌姫>として君臨していた。しかしある日、魔物に歌声を奪われてしまった上に反逆の疑いをかけられた彼女は、事件解決まで聖フィデール楽院に身を隠すことに! なのに、超堅物優等生のオリヴィエに「音痴は今すぐ退楽しろ」と脅されて——!? 不協和音が奇跡を起こす? 第15回えんため大賞特別賞受賞作登場!(裏表紙より)
貧しい生まれながら、天賦の才能によって、幼い頃から王宮で暮らし<歌姫>として君臨して人々を救ってきたエルネスティーヌ。しかし、口を開けば必ず幻滅される、高慢な少女でもあった。そんな彼女が、謎の強力な魔物に襲われたせいで、音痴になってしまった。ほとぼりが冷めるまで楽院に身を隠すことにしたけれど……。
エスティ(イヴリーン)の、気持ちいいくらい能力に裏付けされた自信と高慢ちきなところと、口汚いところがとっても楽しかったです! って書くとどんなひどいヒロインだ……という感じなんですけど、このイヴリーンのひねくれちゃった経緯を想像してみると、仕方ないかなあと思いつつ、彼女の強さがすごく際立っていて、かっこいいと思うんですよね。くわえて、ちょっとおばかなところも含めて、かわいいなあと思います。
魔物との対決はそれでいいの? とちょっと思いましたが、次の自分へ、と新しい自分を見つけるために努力するイヴリーンは素敵だと思います。リュクシオルとのコンビも楽しみです。
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