読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
医師の父親亡きあと、医院を守っている珠里。医学の知識はあっても女性は医師免許がとれず、診療することができない。そんな珠里のもとに皇帝の使者が現れ、むりやり後宮に連れていかれてしまう。体調不良の皇太后が男性医師に体を見せることを拒否しているため、女性の珠里に白羽の矢が立ったらしい。皇太后に同情した珠里は病の原因を見つけようと奔走するが…!? 中華後宮ミステリー!!
癒しの手を持つ少女が、後宮の謎に挑む!!(裏表紙より)
男性社会の国で、女性は医師になれない国。しかし変わり者の父の指導で立派な技術を持つ珠里の噂を聞いて、後宮から迎えがやってきた。
中華風後宮ものの要素はあるにはあるんですが、どちらかというと、人の心や病気、それに対峙する人、医師を志す人たちの矜持なんかがあって、とても小田さんらしい作品でした。ヒロインがずれているところも、この年頃の少女として間違えてしまったり失敗してしまったりするところも、リアリティがあってすごく身近に感じました。恥ずかしい、っていうそれは、多分これから立派な人になるために必要な失敗だったと思うなあ。
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