読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
細く高く咆哮が響き、それに従って白と砂色の狼が駆ける。
声の主は——長剣を携えた一人の少女。
輝く紅玉の瞳をもち、赤い髪をなびかせて走る彼女の名は、ルビーウルフ。赤ん坊のころ森で盗賊に拾われ、狼の兄弟に囲まれて育った盗賊娘だ。
「覚悟はいいか。——国ひとつ、盗りにかかるぞ野郎ども!」
殺された仲間の仇を討つため、そして民に幸せをもたらすため、ルビーウルフの旅が今、始まる!
第17回ファンタジア長編小説大賞準入選作。狼たちを従えた美しくも逞しきヒロイン、颯爽と登場!!(カバー折り返しより)
神の子孫たる王家の末裔の赤ん坊は、王を傀儡にしようと企む者の存在を危ぶんだ宰相によって城から逃亡する。だが途中で宰相は毒矢によって殺され、赤ん坊は、たまたま通りかかった盗賊の男に託された。そして十五年。赤ん坊は、盗賊の頭を父、美しい狼を母、その子孫たちを兄弟に、赤い髪と紅玉の瞳をもつ美しい少女へと育った。名をルビーウルフ。彼女にしか扱えない不思議な剣と、狼と話すことができる能力を持っていた。
……という、実は王女様だった盗賊の少女が、汚名を着せられた宰相の息子とともに、王国に戻るお話。非常に王道で、ルビーウルフのさっぱりさが気持ちよくて、とても楽しかったー!! 懊悩する魔道騎士ジェイドとの相性もよくて、すごく爽やかなお話でした。シリーズ読もうっと!
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