読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
八咫烏が支配する世界で始まった、世継ぎの若宮の后選び。宮廷に集められた四人の姫それぞれの陰謀や恋心が火花を散らす。だが肝心の若宮が一向に現れないままに次々と事件が! 失踪する侍女、後宮への侵入者、謎の手紙……。后選びの妨害者は誰なのか? そして若宮に選ばれるのは誰なのか?(帯より)
和風ファンタジーの後宮争いもの。後宮闘争なんてとってもおいしいものを見逃せるはずはない。
春夏秋冬、四つの宮に集められた、それぞれの領を集める高貴な姫たち。春の宮の主になった二の姫は、登殿できなかった姉姫の代わりにやってきた。夏殿の姫は番外なほどの自由気まま、美しく派手好きな秋殿の姫は高慢で、冬殿の姫は無愛想で春殿の姫を嫌う。本当にここでうまくやっていけるの……? という、少女小説。
かと思うと、物語は後半から意外な展開へ。女の争いはもちろんですが、疑心暗鬼になっていくところがとてもよかった。どろどろというよりからっとしているのは、真犯人と、若宮本人があっけらかんとしているせいでしょうか。
設定がとても面白く、世界観が好きです。きらびやかな季節の描写がとてもいいなあ。
とても面白かったです。
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