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おやすみなさい、ホームズさん 上  (アイリーン・アドラーの冒険) (創元推理文庫)おやすみなさい、ホームズさん 下 (アイリーン・アドラーの冒険) (創元推理文庫)
職を失いロンドンをさまよっていたペネロピーは、ふとした出会いからアイリーン・アドラーという美女と共同生活を送ることになる。彼女は女優にしてオペラ歌手、そしてときには探偵でもあった。著名な宝石商から依頼されたマリー・アントワネットゆかりのダイヤモンド捜しから始まる、壮大な冒険の日々! 名探偵ホームズが敬意をいだいた“あの女性”が主演する、魅惑のシリーズ開幕。(上巻・裏表紙より)

これもBBCのドラマ「SHERLOCK」の影響で。アイリーン・アドラーという女性にかなり強い興味を抱いていたところにこの本が目について、なにこれ表紙可愛い! しかもアイリーンが出てくるの!? と手に取りました。一応、この前アイリーンが関係する、原典の「ボヘミア王家のスキャンダル」は読みました。
行き場を失って路頭に迷っていた女性が、アイリーンと出会ったことで始まる冒険の日々。自由奔放、意志が強く、気ままで時に楽観的、だというのに観察眼の鋭く賢い女性であるアイリーン。謎めいた美女というよりも、活発でくるくる表情が変わるまさしく「女優」という人のように感じられる。ちょっと落ち着きがないなーと思いながら、楽しそうなのでいいかなとか。
ホームズとすれ違っているところはどきどきしますね! 今はまだお互いに姿を捉えながら、別のところを歩いている感じですが、これが同じ目標にめがけてよーいどんしたら、さぞかしスリルがあるだろうな。
下巻。ボヘミアに駆けつけたネルが見たのは、国王暗殺の陰謀だった。読み進めていくうちに、これはジェンダーの話なんだなあと気付く。ホームズとワトソンが見ていた「ボヘミアの醜聞」はひどく男性的で封建的な、女性の地位がまだ低い社会での出来事だったけれど、この本は女性がそんな男性的な考え方に立ち向かっていく話のように思える。ので、アイリーンが結局ノートン氏と結婚したのはなんだか不思議な気がしました。でも三人仲良しなのはとてもいいことです。ホームズも、ボヘミア王の物の見方について気付いた節があったし、また二人の物語が交差したらいいなーなどと未翻訳の作品が出る夢を見ます。
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