読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
少年はグレン警部の前にやって来ると、大柄な警部をきれいな菫の瞳で、珍しそうに見つめてきた。
「こんにちは。アルフォンス・レイヴンウッドです」
似ていると思ったのは最初の一瞬だけだ。短めの髪は茶色の癖毛で、シェラのつややかな銀色の髪とは似ても似つかない。肌の色も違う。声も違う。シェラの声は落ちついていたが、アルフォンスは少年特有の高くはしゃいだ声だ。
要するに、明らかな別人である。
「きみによく似ている子を知ってるんでね。シェラ・ファロットっていうんだが……」
少年は眼を丸くして、ちょっと唇を尖らせた。「ひどいや、警部さん。ぼく、男ですよ」
シェラ、まさかの失踪! その生存が刻々と絶望視される中、ルウのカードが隠された真実を語り出す……(裏表紙より)
めずらしく別行動したシェラは、その旅先で行方不明に。その後、シェラによく似た、けれど別人らしき少年が存在することを知って、リィとルウは調査に乗り出す。
どうしてこの世界のお金持ちというのは、金に物を言わせた悪者ばかりなのか! という、人と人とも思わぬ所行で、今回も動く要塞が派手に砲をぶっ放したり自爆したりと忙しなかったです。大人の男たちは金銀黒天使に翻弄されて、お疲れさまです。
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