読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
山伏の修験場として世界遺産に認定される、玉倉神社に生まれ育った鈴原泉水子は、宮司を務める祖父と静かな二人暮らしを送っていたが、中学三年になった春、突然東京の高校進学を薦められる。しかも、父の友人で後見人の相楽雪政が、山伏として修業を積んできた自分の息子深行を、(下僕として)泉水子に一生付き添わせ(カバー折り返しより)
読んだのは単行本。
アニメも始まったことなので、長らく読んでいなかった単行本をようやく読みました。アニメは結構色々省いているんだなあ。でもちゃんと原作に添っているみたいでよかった。
泉水子のあれこれが、思春期の、世界の何もかもに萎縮する女の子っていう感じだなあと思いました。何かにつけてびくびくして、どうしようと不安に駆られている。友達との関係にも、自分のことを下に置いていたり、去られるのが恐ろしかったり。深行でなくとも苛々する女の子だなと思います。正直読みながら(アニメも見ながら)大丈夫なのかなこの子と不安になる主人公。
けれど、和宮と向き合ったときの泉水子は、言葉や態度は子どもっぽくて拙いながらも、凛とした印象で、この子は強くなるかもしれない、と感じさせる何かがありました。
泉水子もそういう風に、ちょっと不安な子だったんですが、深行もなあ。今時の子というのか、自分のことに手一杯で、世慣れない泉水子を何とか引っ張り出してやろうとも思わないのがなあ笑 守ってやるとまでは難しくても、もうちょっとちゃんと見てやれよ少年! ここから変化が見られるのが楽しみです。
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