読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
経理部の森若沙名子、27歳。多くの領収書を処理する沙名子には、社内の色々な人間関係が見えてくる。周囲に与えた分以上のことは期待せず、されず、精神的にも経済的にもイーブンでいることを大切にする沙名子は、他人の面倒ごとにはかかわりたくないのだけど、時には巻き込まれることも。ブランド服、コーヒーメーカー、長期出張……それは本当に必要なものですか?
使える経費の多い社員は、たまに足を踏み外しかける。(裏表紙より)
お金の流れから人の動きが見えてくる。森若さんの立ち位置や生活、仕事ぶり、そこから見える人間関係がすごく癖になって、続きがすごく読みたくなるんですよね。どの人間もみんな「ちょっとずるをしよう」という邪な心があって、すごくリアルに感じられて。こういう人、普通にいるんですよねえ。
太陽くんがだいぶと安らぎになっているようで、ちょっと嬉しかったり。誰に対しても適切な距離と自分の生活を脅かされない範囲で付き合うのは、心地よくていいと思うんですけれども、太陽くんのように森若さんはこういう人だってわかってちゃんと森若さんの心地いいやり方で付き合ってくれるの、すごくいい人だと思うんです。得難い人だわー。
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