読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
異邦人の母を持ち、その美しい容貌と智、そして力を兼ね備え<獅子の子>と呼ばれた王子アレクシオン。かつては大陸に覇を唱えた古き王国エルドを、その聡明さと異貌がゆえに父王からも忌まれ、身分を捨て、出奔することになった悲劇の王子。いまは亡き、母が残した唯一の形見である緋色の剣と己の出生の秘密を求めアレクは旅立つ。本格ヒロイック・ファンタジー開幕。(裏表紙より)
本格ファンタジー。美しくも賢く、武勇に優れた王子が、父や周囲に疎まれ出奔し、己のルーツを探そうとする。しかしその過程で、母の残した不思議な剣に導かれていき。
緋色の剣に謎があって、母親はどこの誰とも知れぬ美しい異邦人で、という宿命と寂しさが、もう本当に、本当に「ファンタジー!」っていう感じで楽しい。こういう主人公って不思議なくらい高潔で、かっこいいんだよなあ。
それだけに出奔の理由、冒頭につながる最後の話が切なかった。次の巻で謎は解けるのかな? 謎の魔女ヘロディアや暗殺者一族がどう関わってくるかすごく気になる。
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