読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
大泉学園駅にあるアパート、ヒット荘。大家の娘のときわは、学校帰りに店子の鈴木桂太がアパートの前で倒れているのを見つける。
空腹だという鈴木に冷やし中華を作ったときわ。久しぶりのまともな食事に感動する鈴木から、会社勤めをしながら人気少女漫画家“藤原ホイップ”の作画も担当していると聞く。(ちなみに、ネーム担当は金髪碧眼のチャラい美形、レオだった。)それがきっかけで、ときわは食生活がひどい彼らに、たまにご飯を作ることに!
困った大人たちに振り回されて成長するときわと、ほっこりゴハンの物語。(裏表紙より)
自分のクラスにカーストを感じているときわは、運動系の女子のグループに属している。そこでは少女漫画が好きなんてキャラじゃないから言えない。親友との間でだけの趣味として語り合うものだった。しかし大好きな少女漫画家が実は父親のアパートで部屋を貸していることを知り。
漫画家、というか創作と創作者と編集の闇がちらっちらっするのがすごく気になりました笑 これ読む人が読んだら胸をえぐられるんじゃないか。実際はこの物語のように上手くいかないからきついんだよねえ。
そんな話をしながらも、美味しいものを食べると気分は上がるし元気になる、という物語で、出てくる食べ物が素敵なこと。こんな美味しい料理を毎日ちゃんと食べて書き物ができたら素敵だなあ。
ラスト、ときわの世界も変わったようで、素敵な結末でした。
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