読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
20世紀初頭、フランス——。百貨店を経営する裕福な一族の娘・ミシェルは、社交界デビューを目前に控えていた。両親を亡くしているミシェルにとって、後見人は冷酷な伯母夫婦。厄介払いのための結婚をさせられる日も近いと知ったミシェルは、ずっと手紙を交わしていた「三日月伯爵」に会うため、パリに行く決意をする。顔も知らない彼を捜しだせるのか…!? 黒猫と手紙が導く奇跡の恋物語。
『きみが大人になったら、パリでまた会おう』(裏表紙より)
足長おじさん的なお話。財産目当ての伯母一家に厄介払いされ、修道院に入るもののひどい折檻を受けて辛い日々。ある日それが匿名の告発によって女学院に生まれ変わるも、ミシェルはそのまま学校に入れられる。学校生活は楽しく無事に卒業を迎えたけれど、今度は社交界にデビューして、遺産を狙う人々の前に立たなければならない……。ここまでくると将来に絶望しそうなものなんですが、ミシェルを支えるのは「三日月伯爵」。ああもう甘酸っぱい! いつかあなたに会いたいと願い、行動する女の子は素敵だ。
エリオットの帽子職人という仕事も、実に少女小説的できゅんきゅんします。手先の器用な男のひとっていいよね!
三日月伯爵の秘密はちょっと凝っていたなあと思いました。面白かったんですが、そこはやっぱりストレートにいってほしかった気持ちもあり。
可愛らしいお話でした。
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