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水に描かれた館 (創元推理文庫)
いとこ三人の死の秘密をいだく〈崖の館〉。財産目録作成のため再び集った涼子たちだが、招聘した鑑定家は予定より一人多く来た。招かれざる客の目的とは。奇妙な緊張を孕んだまま迎えた一日目の夜、聖書を携えた少女が館に保護された。以降、人知を超えた出来事が館で立て続く。幻視的世界の神秘を纏い繰り広げられる密室劇は終局に至って驚くべき展開を遂げる。解説・津原泰水(裏表紙より)

一年以上前の積ん読。解説の方が、今度読もうと思ってメモった作家さんだと気付いてびっくりする。呼ばれたのか……。
電話が通じず、雪や嵐で閉ざされた〈崖の館〉で、再び事件が、という物語。ミステリというより、心理学の要素が強い印象を受けました。超常現象の追究と解明が行われます。
愛と精神の物語だなあと思います。謎解きよりも、涼子の揺れる「少女の心」をメインに読みました。でも今回はとても心理学の話が多かったので、どちらかというと美術館のような前作『崖の館』が好きだなと思います。
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