読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
精霊の恵み失われ〈花枯れ〉の進む大陸ラクラ=ウリガ。唯一、眠れる女王の夢のみが、かろうじて精霊を繋ぎとめている。
花学者の青年グラド=ロゥは、ある日女王の秘密の寝所に案内される。そこで見たものは女王サユヴァの腹を苗床にした、赤く大きな花の蕾——。サユヴァと親しかったグラド=ロゥは、この異変の謎を解く手がかりを求めて単身旅に出る。しかしそれを妨害する勢力の魔の手が、彼に迫ってきて……。(裏表紙より)
実はこのイラストレーターの方が昔から好きだったのですが、最近になってこの本の話題を聞き、手に入れた次第。
異世界です。西洋とも東洋ともつかぬ、花と精霊の住まう世界が、もろに琴線に触れました。こういう「どこでもない世界」がとても好きなのです。
眠れる女王サユヴァとその花を調査する、というのがグラド=ロゥのお話なのですが、グラド=ロゥが最初掴めなくてううんとなっていたのに、過去のシーンを読んでいくとものすごく愛着が沸いてきました。頭が良いのに、だめなひと。多分、サユヴァの目線であるからというのもあるんだろうなあ。
解放される物語だったな、と思います。読み終わったあと、不思議な余韻がありました。とても素敵なお伽話を聞いた気分。
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