読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
竜と絆を結びし人々――竜使い。彼らの故郷である翡翠の里が一夜にして滅びた。ただ一人生き残った少女ミュースは、里を滅ぼした者たちへの復讐を誓い、旅に出る。そして二年。〈千年凍土〉の奥深くで、かつて三つの国を蹂躙した禁断の黒竜シャグランの封印を解き放つ。美しい青年の姿で現れたシャグランは、ミュースに問う。「俺が欲しいか、小娘」それが大きな罪であると知りながら、ミュースは頷く。「いいだろう。ならば、俺はおまえのものだ」悪鬼にも等しい竜を道連れに、ミュースはゆく。これは、血と慟哭と、愛の物語。(Amazonより)
竜使いの里長の娘に生まれたミュース 。だが一族と里が一夜にして滅び、ただ一人生き残ったミュースは復讐を誓って、封印された黒竜シャグランを解放した。伝説では悪として語られるシャグランは、しかし伝承の残虐性とは裏腹に不器用な優しさや気遣いを見せてくる。復讐の道を進むミュースの強張った心に、彼の存在は大きく影響し始めるが。
最高の! 人と竜のお話!!! こんな素敵な作品があったなんて知らなかったー!! 一巻しか出ていないのがくやしいいいいいい!!! 続きが読みたああい!!!
三つの国を滅ぼして封印された残虐な黒竜(人間の姿だと長髪美青年)。
復讐を誓った放浪の果てに枯れ枝のようになりつつも心を燃やす里長の娘(どうも彼女自身知らない役目を課せられている様子)。
この! 二人が! 「俺が欲しいか」「欲しい」と! 力を欲してぎこちなくも主従関係を始めて! 本当に心をつなぎ合わせる過程が尊すぎてうおおおおお!!!(大興奮)。
口が悪くて粗暴なシャグランが、ちゃんとミュースを見ていて、かつての主人と重ね合わせつつ優しくして、武器として戦うところがもう、もう! 隠していることはちゃんと話してあげてよおおおおと何度がくがく揺さぶってやりたくなったか。国を滅ぼさなくちゃならないわけがあったんだろうなあ、それは翡翠色の瞳の持ち主に関わることなんだろうなあ、なんだったら裏切り者ユージーンの理由に関わるに違いないよなあ! と妄想が膨らむ。
よき竜×少女の作品でした。竜好きの方におすすめしたい。
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