読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
後宮で生きながら帝のお渡りがなく、また、けして帝にひざまずくことのない特別な妃・烏妃。当代の烏妃として生きる寿雪は、先代の言いつけに背き、侍女を傍に置いたことに深く戸惑っていた。ある夜、後宮で起きた凄惨な事件は、寿雪が知る由もなかった驚愕の真実をもたらす、が——。烏妃をしばる烏漣娘娘とは何か? 烏漣娘娘がおそれる「梟」とは一体誰なのか?
烏妃とは、なにも望まず、ひとを遠ざけ、ただひとり……(裏表紙より)
シリーズ2巻。孤高の妃が不思議な力を持って謎解きをし、皇帝や周囲とのふれあいで少しずつ心を温めていくお話、だったのですが、この巻はすごく「ひとりぼっち」の感覚が強くて、だからこそかすかなふれあいや誰かを思うことがより強く感じられるものだったように思います。
烏妃誕生のきっかけになった香薔や烏漣娘娘の話は次回かなあ。高峻の周りも徐々にきな臭くなってきているようだし、悲しい結末にならないといいけれど、と思いながらも二人が凛と立つ姿をこの先最後まで見守りたいと思う。
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