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鳥は星形の庭におりる (講談社X文庫―ホワイトハート)
 双都オパリオンの貴族の娘プルーデンスは、ちょっぴりおませな十三歳。亡くなった祖母を弔うため、家族とともにアラニビカ島に向かうが、遺品から護符が見つかって——。島の迷宮の謎をめぐり、プルーデンスは大人たちの陰謀に巻き込まれていくことに。
 味方(?)となるのは、蒼い衣をまとった名無しの吟遊詩人。容易く女たちを魅了する彼の正体は——。
 壮大な迷宮ファンタジー、堂々のデビュー!!(裏表紙より)

面白かった! 読んでいてなんだか児童書っぽい感じがして、とてもわくわくと楽しかった。
貴族の少女プルーデンス。頭の回転が早く、誇り高いために、甘えることを知らず、家族からあまり大事にされていない。けれども彼女は頭が良いから、それを理解しつつ自分らしく振る舞い続ける。かわいくないと言われる彼女ですが、私から見れば相当可愛いよ! と思わずにはいられない、知性のきらめきと少女らしさを感じました。
お話はプルーデンスと詩人と神話と迷宮を中心に回るので、これぞ! という分かりやすい盛り上がりはラストくらいなのですが、そのラストがもう、オリジナル神話好きにはたまらないものでした。
プルーデンスがこれからどんな大人になるのだろうと思いを馳せてしまう。
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