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千年鬼 (徳間文庫)
 友だちになった小鬼から、過去世を見せられた少女は、心に〈鬼の芽〉を生じさせてしまった。小鬼は彼女を宿業から解き放つため、様々な時代に現れる〈鬼の芽〉——酒浸りで寝たきりの父のために奉公先で耐える少年、好きな人を殺した男を側仕えにして苛めぬく姫君、行商をしながら長屋で一人暮らす老婆、凶作が続く村で愛娘を捨てろと言われ憤る農夫、田舎から出て姉とともに色街で暮らす少女——を集める千年の旅を始めた。
 精緻な筆致で紡がれる人と鬼の物語。(裏表紙より)

連作短編。鬼になってしまった少女を転生させたがために、千年にわたって〈鬼の芽〉を摘み取ることになった小鬼の物語。〈鬼の芽〉を生じさせる人たちは、みんな悲しい過去を持っている。小鬼は、〈過去見〉の力で彼らが望む過去を見せ、その原因を断つ。
人が死んでいたり、生き返ることは決してないということもあって、やるせない感じもあるのだけれど、不思議と読み心地がやわらかい。寂寥感も心地いいというか。
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