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流血女神伝 喪の女王 (1) (コバルト文庫)
大祭のザカールを襲った大地震により、囚われの身からからくも逃れたカリエは、その身を挺して助けてくれたエディアルドとともに新しい旅を始めていた。胎内には、千人目のクナムとなるであろうリウジールの子を宿し、癒しきれぬ心の傷を負って……。しかし二人の逃避行を容認できない王バルアンは、執拗なまでにその行方をさぐろうとしていく。
流血女神伝シリーズ・最終章スタート!!(カバー折り返しより)

ザカールを逃れたカリエは、ユリ・スカナのイーダル王子の屋敷に身を寄せることになる。ザカールが女神の加護を失ったため、ザカールの民をエティカヤは飲み込もうとし、ユリ・スカナでは身体の弱った女王と王太子の確執が感じられ、カリエはそれらにまた巻き込まれようとする、という序章の巻です。
出産のあっさりさがリアルだよ! えてしてそういうこともあるよね経験ないけど! と思いました。なんだろう、すべてのことが女神や運命の導きによって、仰々しく語られるのも物語なんだけれど、あくまで地に足をつけている普通の人(精神的にはありえないほど強い)カリエのそういう日常の延長上にある物語が、やっぱりとっても面白い。
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