読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
それまでの名声を捨てて、ついに山村こと楊建明の元へ向かったフミ。馬賊となった彼女は建明のかつての女と比べられながらも、彼女らしい強さを持って仲間と認められていった。しかし曠野は多数の思惑と罠と野望が行き交う戦場と化して……。
読んだのは単行本。芙蓉ことフミの千里を駆ける物語。
実に大河だなあというお話で、女性が凄まじい勢いで歴史の中を駆け抜けていく感じ、実に須賀しのぶさんらしい作品だと思いました。炎林との関係とか、大河小説ならではだよなあ! とわくわくして読み終わりました。
歴史が大きく動いている時期のお話なので、話の大半が戦況の説明だったり、フミに対する仕打ちというか彼女に襲いかかってくる展開が、酷い……きつい……辛い……(でも面白い)というのが楽しかったです。歴史って男性のもののように感じられるときがあるんですが、フミはそうした裏側を駆け抜けた人だったなと思う。
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