「鼻さぐり、ベロさぐり」夫が置いていったのは、私の文は嗅覚と味覚を頼りしたものであるという褒め言葉が書かれたメモ。そんなわけでタイトルがこうなった。本の話を交えながら料理のレシピを掲載するエッセイ。
とても心地いい本。大きさといい、紙の触り心地といい、写真やレシピの配置といい。柔らかい光が差し込む午後にのんびりと読みたくなるような、あるいは布団の中でゆったりと読みたくなるような。いい本だなあ。
ささやかな日常に当たり前のように本がある光景が、読んでいてなんとなく幸せな感じがして、ちょっと羨ましい。味わうようにじっくり読むってこういうことなんだなあと思う。
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