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ニーベルンゲンの歌〈前編〉 (岩波文庫)ニーベルンゲンの歌〈後編〉 (岩波文庫)
ニーベルンゲンの宝を守る竜の血を浴びて不死身となったジーフリト。だが妃クリエムヒルトの兄グンテル王の重臣ハゲネの奸計により殺されてしまう。妃の嘆き、そして復讐の誓い。こうして骨肉相食む凄惨な闘いがゲルマン的忠誠心の土壌のうちに展開する。均衡のとれた美しい形式と劇的な構成をもち、ドイツの『イーリアス』と称せられる。(全2冊)(上巻表紙より)

某窓が出てくる少女漫画にこれが載っていると聞いて、漫画も一緒に読んでいます。
ジーフリトがクリエムヒルトを妻とし、殺されるまでが前編。ジーフリトが殺されるきっかけとなる、クリエムヒルトがプリュンヒルトと言い合いをするのは「どっちかいい加減に折れろ」と思わず呟いてしまった。でも事情の理解が浅いプリュンヒルトの方が悪いかなあと思ったり。配下になったら主君より身分の高い王でも、主君に尽くせっていうのは、ちょっと難しいかなあ。
後編から復讐劇開始。エッツェル王の求婚を受け入れたクリエムヒルトは10余年も復讐を望み続け、自身の地位を利用して復讐を遂げようとする。あっちこっち色んな人が出てきて相関図を思い描くのが大変だった。
とても復讐心の醜い話だったように思う。ハゲネの友情も人を殺しておいてなんだお前はと呟いてしまった。なんだかすべて遠い出来事のようだった。
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