読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
『どうしようもなくつらくて苦しい時、傷つき、疲れて、もうこの夜を乗り越えられそうにない……。そんな時に、あなたの心がほんの少しだけでも楽になることを願って。』(裏表紙より)
「死にたい」「消えたい」と思ったとき。どうする、どうしたらいい、どうしよう、という話を作家や医師、芸能人などが語る短いエッセイをたくさん収録したもの。
やっぱりみんな死んでしまいたいと思ったことがあって、でもそのきっかけを得ることなくなんとか生きている人たちなんだな。そしてそういう人たちが一線を超えないよう働きかける人たちの存在がある。
やっぱり春名風花さんの書いたものが印象的だったなあ。この本、2020年11月のもので、春名さんが裁判を終えた後の話が書いてある。毎日が死と隣り合わせだった気がする、と書きながらも、毅然と、間違っている方が悪いと主張し続けた春名さんは強い。社会におけるいじめで、いじめた方が悪いのにどうしていじめられた方が逃げなきゃいけないの? という不公平なところと戦ったようにも思えて、勇気をもらえた気がする。でも戦う選択をできる人が多くないという事実が悲しい。
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