読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
2012年7月。中学一年生の未来は、弟の悠貴を連れてお台場に来ていた。両親は仕事で忙しくすれ違っていがみあい、弟は空気を読んで仲を取り持とうとするいい子で、未来自身は何かとイライラしている。弟のお守りなんてまっぴらだ、そんな風に思っていたところ、地震が起き、東京は壊滅状態となる。はぐれた弟を探すのを手伝ってくれたバイク便のライダー、日下部真理に助けられ、未来と悠貴は大震災に見舞われた東京で自宅に帰ろうとするが……。
震災をテーマにした作品。もし大震災が起こったら、と見た人に考えてほしいんだろうな、という内容で、見ていて辛くもありましたが、学ばなくてはならないんだなと気持ちを引き締めたりなどして。こんな風に日常が崩壊するんだろうな……。
危機的状況下の人間の身勝手さ、不親切さは仕方がないと思いつつもやっぱりきつい。こんな子どもに、と思うし、思いやりのなさがひどい状況を現していて苦しい。そしてそんな状況でも未来と悠貴を助け、一緒に帰ろうとしてくれた真理さんの懐の深さ。だいぶと拗ねていた未来を放っておかず、見守りながら成長を促してくれたから、未来は成長してちゃんと帰ることができたんだよな。
姉弟の絆が深まっていくのが話を進めるごとに感じられていただけに、その展開は嘘だろ……となりました。いやでも、絶対こういう状況になる人がいるんだよな。後から大事になるんだって、大丈夫だって思っちゃだめなんだよ。
学びを感じる作品だった。
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