読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
とある事情で会社を三ヶ月で退職し、仕事を探しながらアルバイトで食いつなぐ海崎新太は、ある日突然リライフ研究所の職員を名乗る夜明了に、リライフ検証実験の被験者にならないかと持ちかけられる。薬を服用した新太は高校生に戻り、真実を隠したまま二度目の高校生活をスタートさせる。しかし身体能力は本来の年齢のまま、失敗が続くが、やがて多くのクラスメートと交流を持つようになり……。
あんまり期待せずにぼーっと見ていたら、予想外に面白くて前のめり。なんだなんだなんだ、この甘酸っぱくてちょっとほろ苦い青春の物語は! もう一度青春して、失われたものや傷ついた心を癒す物語、最高じゃないか!
本当は27歳の新太は実際はちゃんと人生経験もあり後悔もあり、という大人で、本当の高校生たちに大切なものを大切にするよう、後悔することのない日々を送れるよう、心の底で思っているんだろうな。言動の端々やアドバイスから人柄の良さが滲み出ている。そして素直な高校生たちは一生懸命に友人や部活や恋を大事にする。
研究員で同じく高校生をやっている夜明と小野屋もそんな彼ら彼女らの様子を見て、社会人として生きていく上で疲弊した心や後悔を少しずつ癒されていくのがいいなあ。海崎さんでよかった、と頻繁に言うようになる後半の展開、新太に期待をかけすぎな気もするけれどなんかちょっと泣けてしまった。
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