読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
魔族達に伝わる、魔族に強力な力を与えることができる人間“花嫁”の伝説。水神を祀る神社の娘・小夜は洪水と病で相次いで両親を失い、絶望し、神域の湖に身を沈める。だが、そこは魔族達の世界への入り口であった。湖城の魔王・ヴィリは、奴隷の身から前魔王を倒し、魔王の座に就いたが、力を失い、その座を追われつつあった。ヴィリに凶刃が迫る中、小夜はヴィリの“花嫁”になれるのか!?(裏表紙より)
水害の折に父が行方不明になり、母は心と身体を壊して入院中。親戚の家族に世話になるも、ついに母の死が訪れた。居場所を希求する小夜は、母が亡くなったその日、実家の神社の神域である湖に行き、白睡蓮が咲くその水の世界に焦がれて沈んだところ、目が覚めた時には不思議な異界にやってきていた。
淡くて、胸を締め付けられるような切ないファンタジー。弱いことを憎み恐れる魔王ヴィリと、繊細だけれど芯の強い小夜が、二人寄り添うお話でもあります。この優しくてちょっとだけかなしいお話に、イラストがすごくマッチしていて、小夜ほんとかわいい美少女……! って思ってました。そして言動にちょっと弱さが透けてみえるヴィリのかわいいこと。ちょっと病んでいる風なのがはらはらして、小夜が負けないかどきどきしました。
寄り添った二人がこの先どんな道を歩みのか気になるなあ!
PR