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黎明国花伝 星読の姉妹 (富士見L文庫)
 女でありながら武人の姉・スウェンと、知に秀でた妹のルシェ。
 身体のどこかに浮く花の形の痣と、「星読の力」と呼ばれる予知能力を併せ持つ女王が国を治める黎明国で、姉妹は二人ともが女王候補の資質を持ちながら、争いを避け辺境の地で隠れ暮らしていた。
 しかし女王の陰謀で肉親を殺され、離ればなれに暮らすことを余儀なくされる。一族の無念を晴らし苦しむ民を救うため、女王と戦うことを決意した姉妹だったが、再び女王の魔の手が迫り——。
 荒野に立つ姉妹の運命が交錯するグランドロマン、開幕!(裏表紙より)

アジアンな異世界、不思議な力を持つ女王が治める国。権力争いを避けて辺境に暮らす三人の姉弟。長女のスウェンは痣を持ちながら武人として生きている。直接血のつながりはないが長男のキナンは病弱ながら強い星読みの力を持つ。末妹のルシェは活発で賢く将来を期待されている。父母と里人の見守りを得た幸せな暮らしは、女王によって奪われる。
このうち、末妹のルシェをおおよその主人公として、迷走し衰退しつつあった国を救う物語です。
前半の読みづらさが辛かったんですが、話が流れ出すと面白くって、一気に読んでしまった。でもこれ文庫三冊分くらいでやる話かなあとも思いました。もっと読みたいんですよ! 『辺境の女将軍』として民を守るスウェン、『黒様』として流浪の旅を続けながら知恵をつけていくルシェ、女王の夫として囚われながら未来を見るキナン。それぞれにどんな出来事があったのか詳しく読みたい!! すっきりまとまっているこれも面白かったんですが、詳細に書いてほしかった……! エイベンとかエトウとか美味しい役どころじゃないですか!
いやしかし、それでもエルダとディノの兄弟は美味しかったです。そういうことだろうと思ったけれどそういうことだった!(旨い)ときめきましたごちそうさまでした!
次巻が当分多ければ嬉しいなあと思いつつ。
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Author:月子
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