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翠緑の森の騎士―ブローデル国物語 (コバルト文庫)
ノガレ男爵の娘シャロンは、引退したリアンクール公との婚約を勝手に決められ、怒っていた。シャロンは、しっかり者の弟テオの目を盗んで家出しようとするが、見破られて失敗。やっとリアンクールに向かう途中の宿から男の子に化けて逃げ出した。しかし、シャロンの命を狙うブレイエたちに誘拐されてしまう。短剣を突きつけられ絶体絶命のシャロン。と、そのとき馬に乗った騎士が現れた!(カバー折り返しより)

成金貴族の娘シャロンは、親の決めた結婚に異を唱えて、お目付役である弟テオの目をかいくぐって逃亡。しかし、シャロンを本当に邪魔にする何者かに誘拐され、命を狙われることに。貴族らしい生活はほとんど出てこず、ひたすら森を歩く、逃げる、助けてくれた騎士ラウールと喧嘩する。シャロンはちょっと子どもっぽすぎるし、ラウールはちょっと頭が固い。けれどなんだか見ていて微笑ましい二人です。
意外だったのは、婚約の理由が一目惚れしたなどのハッピーな理由でなく、リアンクール公にとってシャロンが都合良かったということ。二人はなかなかまだまだ前途多難なようなので、多分続きであろうサンク・ヴェリデを読むことにします。
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