読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
「触れなば落ちん風情の」女になることをめざして、著者の修行は始まった。でも、なんでアイドルめざして、義太夫を? はたまた女子アナめざして紙芝居? 全国をまたにかけて、謎の修行に挑むことに!! でも、問題が一つ。会津女と長州娘。二人三脚であるべき著者と担当編集の間には、深くて大きな溝があったのです……。山口へ、そして会津へ。ふたりの旅は、今につながる歴史をもう一度見直し、新しい絆を作るものへと変化する!? 話題のエッセイ、待望の文庫化!!(裏表紙より)
編集さんである村田嬢がレギュラー(?)として登場する体験ものエッセイ。編集さんってこういう感じなの……? と若干不安になるような、押せ押せなお方です。団鬼六先生にお会いしたり、義太夫やったり、フラダンスやったり、紙芝居やったり、女……磨き……? と首を傾げるところばかりに行っていますが、その道のプロの方にお話を聞いたり実際に体験をしてみたりという内容で、とても興味深く読みました。
その中でずっしりくるのが、会津と長州、お互いの場所へ行くというもので……お恥ずかしながら、そういう確執が未だに(初刊行は2008年ですが)残っているとは知らなかったです。会津に長州の人が行ったら、「山口県の」と名前を呼ばれた瞬間に大勢の人が振り返る、それってすごく、なんというか、こわい。根深いものが見えた気がして。
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