読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
いつかお城の舞踏会に行って、娘二人を玉の輿に乗せてやろう、そう誓った女の毒牙にかかってしまった父。娘のゼゾーラは、継母と姉たち、そして目のくらんだ父親にさえ虐げられ、小間使いとして働く日々。そして、ついにお城で舞踏会が開かれることになった。ゼゾーラは岩棚の湖の底に住む魔女マブの助けを借りて、舞踏会へ行くことに……。
シンデレラの話から特に逸脱はしていないですが、靴がちょっと変わっているのと、かぼちゃの馬車がないのと、どちらかというと仙人より魔性という感じの魔女の手助けを借りる灰かぶりの話。
CGを使っていたり、車や懐中電灯があったりする世界観なので、ファンタジック、かつチープなメルヘンな画面になっていて面白いです。色彩もいじってあって、ゼゾーラが草原を歩いてお墓に行くところは、少し怖い雰囲気もあっていいな。衣装が綺麗で、しかしちょっと安っぽいロケというか建物の雰囲気が……なんか、好き……という感じになりました。
お父さんのアカン感じや、継母、姉たちのいやらしい感じ。おいおいとツッコミを入れたくなる悪者さでした。王子様は舞台に上がってロックを歌いだすちょっと恥ずかしい青年で、親戚の二人を引き連れているところがかわいいなどと思ってしまった。
同じシンデレラを素材として見たことがあるのは「エバー・アフター」なのですが、エバーの方は本格的に歴史もの(ある程度の世界史を敷いている)の雰囲気でしたが、こちらのシンデレラは年代も世界観もあやふやな感じで、その全体的に安っぽいけれど曖昧でファンタジックなところが私はすごく好きでした。これでもうちょっと登場人物が掘り下げられていたらなー。一時間半はちょっと短い。
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