読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
19世紀英国——女性の権利拡張に燃えるお転婆お嬢様アイルは、その逸脱した行動によって、ついに女学院を退学になってしまった。
実家に戻ったアイルの前に、エリックと名乗る病弱な少年が現れる。彼は兄の死の真相を調べるため、アイルの父親が理事を務める学校に転校を希望していた。
病に倒れた彼の代わりに、アイルは自らが転入すると宣言! しかしそこは男子校で……。
「間違っているのは、女学生をうけいれない向こうよね」
アイルは、誰にもバレずに事件の真相を突きとめられるのか——?(裏表紙より)
ヴィクトリア時代。女性の権利がまだまだ認められていない時代に、花嫁学校を卒業して結婚するだけの人生なんていや! と問題行動を繰り返した結果退学になったアイリーン。自分ができるということをもっと認めてもらいたいと思った結果、兄の死の真相を知りたいという少年の身代わりになって男子校に潜入。
男装ものの美味しさもあり、パブリックスクールものの美味しさもあり、と楽しい一冊でした。また男性陣が魅力的で、超優秀な監督生(かつ未来の夫候補、であることをアイルは知らない)従兄のウィリアム、粗野な問題児ながらも何かとアイルを助けてくれるデレク、アイルが最も愛する父親ジェフリー卿と声がそっくりなケネスなど、誰といい感じになってもときめくなあという布陣。
学期が終わるまでの潜入とのことですが、今度は何をやらかしてくれるのか楽しみです。
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