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神殺しのリュシア (f-Clan文庫)
恩恵をもたらす竜が蘇らず、世界は戦渦の直中にあった。不死の体を持つ傭兵の少女リュシアは、この戦いは竜を蘇らすための聖戦だと信じて、戦っていた。ところが、竜が蘇らないのは、自分が禁忌を犯したせいだと知る。絶望と罪悪感の中、リュシアは身を捧げて罪を贖うため、己を葬る役目を任された神官のユアンと共に旅に出た。だがユアンの優しさに、その決意が揺らぎそうで……。(裏表紙より)

竜の加護を失い、戦争と長い冬によって疲弊している世界で、少女であるにも関わらず道具として遣われてきた傭兵の少女が、その身を捧げる竜の山で至るまでの物語。
荒んだ世界と、人の心と、けれど残る希望と、絶望と。世界観の描写がとても美しくて、乾いている。何も望まないリュシアが痛々しい。死に向かう旅の中で、彼女自身が楽しい思いをしているのがとても嬉しくて、泣きそうになる。
と、思っていたら、終幕への超展開にええええっ!? と悲鳴を上げました。そ、それは……ちょっと……。世界観とそれまでの描き方がとてもいいなあと思っていたのに、いきなりそれはないよーと思ってしまいました。そのオチにいくにはもうちょっと何か……うーん。
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