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白竜の花嫁 朽ちゆく竜と幸いなるもの(仮) (一迅社文庫アイリス)
「―—私が、欲しいのだろう?」
竜の“花嫁”となった小国の姫、澄白とその夫である白竜のシュトラール。ゴルト族の竜、ザフィアの情報から古王国に赴いた澄白たちを待ち受けていたのは、始種の骨を略奪した黒竜、サルグ・アーセファだった! 彼の真意が掴めないまま、澄白たちは古王国に滞在することになるが…。かつて竜に愛された人の王の国で、澄白はシュトラールへの想いと向き合うことになって—―。人気作第四弾!(裏表紙より)

竜と《永久》の別れを目撃した第3巻からの続き。始種の骨の在処とサルグ・アーセファに辿り着いた一行が滞在するのは、幼き女王が治める国オルキス。かつてゴルトの竜が舞い降りた土地。
冒頭から夫婦の時間が! やばい! 前巻の悲しみを引きずっているのにこんなことを言ってはいけないと思うんですが、寄り添い合う二人に、にやにやが止まらなかったです。澄白も段々と大胆になってきているなあ。
新キャラのザフィアさんが、私好みの美女でやばいです。この人絶対体術もすごいと思うの! がたいのいい美女はやっぱり戦っても男前ですよね!? 個人的に最大に萌えたのは、悲しむだろう、と案じている時にまず挙げているのがシュトラールではなく、女性の方(澄白)だというところが、ねえさん……まじ優しくてかっこええっす……とおもいました、まる。

(だめだ、それだけは……)
 あの娘はきっと悲しむだろう。泣くだろう。苦しむだろう。そしてシュトラールにも同じ苦しみが訪れるだろう。


ヴェルミリオンも動きだし、不穏な気配を漂わせる中、悲しい予感しかしない引きで「あがあー!」と叫びながら、竜と人と、《永久》の存在という関係が二人を次第に縛り始めたところで、次が待ち遠しいです。
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