読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
両親を喪って兄とふたり、道東の小さな町で暮らす少女。演劇の才能を認められ、周囲の期待を集めるが、彼女の心はふるさとへの愛と、夢への思いの間で揺れ動いていた(表題作)。苦難の中で真の生き方を思い求める人びとの姿を、美しい列車の風景を織りこみながら描いた珠玉の短編集。(裏表紙より)
リストラ、夫婦、家族、老い、病など、子育てを終えてそれからという人たちが抱える問題がほとんどで、少し世代は合わないんですが、とても身近な題材を使った短編ばかりで面白く読みました。
読みやすいなあと思ったら、漫画原作にしたものを短編にしてまとめたものだったんですね。コマの切り替えや構図が浮かぶなあと思ったら、そういうことだったか。うまいなあ。
みんなどこか寂しさを感じさせる作品なんですが、「ムシヤシナイ」が好きです。遠距離別居している祖父と孫の距離感って、時々救いになるときがあると思うんですよね。路男の見守りの眼差しがいいなと思いました。
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