読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
北海道のとある田舎町に暮らすシュウジは、最近ちせという彼女が出来た。ちせは鈍くてドジっ子、恋人のお付き合いも交換日記からという感じだけれど、可愛い恋人だ。ぎこちないながらも徐々に距離を縮めていく二人。この町の外で起こっているという戦争は遠い出来事のはず、だった。ちせが「最終兵器」として改造され、戦争に赴き、自分を失っていくまでは……。
原作はずいぶん前に読了済。初めてアニメを見ました。原作でもキーワード的に用いられていた「ラブソング」が、実際にシュウジの好きな歌として頻繁に登場するのがいいですね。創作物と実際の音楽って、掛け合わされるとさらに立体的に感じられる気がしていいなあ。
初めて恋をして、恋人同士になって、キスをして、触れ合って、抱き合って……というのを、この世界の終わりと掛け合わせるセカイ系、2018年という時期に見ると、自分が大人になったこともあって色々掘り下げてみられて面白いなあ。高校生同士の幼く拙い恋の、この人だけが唯一という気持ちを全力で表現しているシュウジとちせが、かなしくもいとおしい。こんなに必死になる必要なきっとなかっただろうに、この人だって決めてしまうともう周りが見えなくなるんだよなあ。
ラストが原作と違って救いようのない終わり方をしたので、ちょっとびっくりしました。ここは一緒に飛び立った方が、救いがあったしフィクションなんだっていう安心感があった気がするなあ。
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