読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
誰もが振り返る美貌の花魁、瑠璃。
だが、その裏の顔は江戸に現れる鬼を退治する組織「黒雲(こくうん)」の頭領。
髪結いでありながら錫杖で戦う錠吉や、料理番でありながら金剛杵を操る権三、結界をはることのできる幼い双子、豊二郎・栄二郎とともに、江戸に現れる鬼を退治する。
ある時、千住に出没する鬼を退治してほしいとの依頼が舞い込む。
どうやら、殺された男たちは皆、同じ手ぬぐいを持っていたというが……。
瑠璃は、千住の鬼を退治することができるのか?
そして明かされる、瑠璃の悲しき宿命とは――。
この夏大注目のシリーズ第一弾!(Amazonより)
吉原一の花魁、瑠璃。刀を手に流れ着いたところを拾われ、いつしか大見世を背負って立つようになったという経歴を持つが、その裏の顔はあちこちに出現する鬼を対峙する黒雲の頭領だ。同じく黒雲の構成員で、店で働く錠吉や権三をはじめ、仲間たちと鬼退治をする瑠璃だが、その強すぎる力には秘密があった……。
という、吉原や花魁と鬼退治を絡めたライト文芸。表紙の印象が爆裂かっこよくて、そりゃあ人気出るよねえと。花魁が刀持って戦うとか粋すぎて!
ただシリーズを前提とした巻なので、謎は謎のまま。ちらっと設定は明かされるもののすべてが解き明かされてすっきりとはならず。
それでも最後、友を思う瑠璃花魁の粋に、観衆が「天晴」と声をかけるところがめちゃくちゃ感動した。多分きっと彼女はこうやって一人、誰かの思いを背負いながら進んでいくんだろうな……。
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