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お父さんはクールな娘に構われたい 円満家庭のための交渉術 (富士見L文庫)
 どんな相手とも円満に取引を交わす、頼れる敏腕営業マンの垣本正樹は、家では妻と娘を愛する良き父親だ(と思う)。ところが春から高校生になった娘の実咲が、最近ちょっと冷たい。もしやここ数年忙しさにかまけて、家族の時間を疎かにしていたせい!?
 良き父親として、このままではいけない。でもどうすれば、と困り果てた正樹に、妻が助言する。あなたは百戦錬磨の営業マン。仕事で培った交渉術で、娘を振り向かせればいいじゃない、と。
 次の休日の予定を懸けて——父と娘の交渉合戦が、ここに始まる!(裏表紙より)

おおー面白かった! 親と子、それぞれの世代間の常識や考え方の違いをどのように擦り合わせていくのかっていうことでこういう話が作れるのかー!
「話し合い」つまり交渉ごとをテーマにしたお話です。
交渉するのは例えば「GWの家族旅行。行く? 行かない?」だったり「泊まりがけでライブ。OK、それともだめ?」だったり、子どもとしてはすごく身近。作品の主な視点は父親で「そんなに家族旅行が嫌なの?」とか「よろしくない噂のあるバンドに、しかも泊まりがけなんて!」という思いを抱くのもよくわかり、双方の言い分のどちらにも納得できる。その分、娘である実咲の十代らしい視野の狭さや大人の言い分に苛立つのもよくわかって、すごくリアリティがありました。そうそう、露出のリスクや遠出の際のアクシデントを想像できる能力がまだないんだよなあ。でも大人の言いなりみたいになるのはって思っちゃうという。
確かに正樹の父親ぶりは過保護気味ではあるんだけれども、それだけ向き合ってくれようとしているって実咲にはわかっているようでよかった。我が家も誕生会というか、誕生日当日や前後にケーキを買って歌を歌うのはやっているので笑 くすぐったい気持ちもわかって最後はほっこりしました。
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