読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
公爵令嬢エリシアはある日、『この世界』が前世で自分がシナリオを書いた同人乙女ゲームだと思い出す。しかしメインヒーロー・セドリックの義妹である『エリシア』は病弱で、シナリオ通りなら数年以内に死んでしまう脇役。――いや、死ねない! なぜならこのゲーム、バッドエンドでは攻略対象達はみんな〝ヤンデレ化〟するのだ。妹思いの優しい義兄セドリックも、エリシアの死がきっかけで『監禁ヤンデレ』に……! ヒロインもヒーロー達も我が子同然。彼らを不幸にするわけにはいかない! エリシアはヤンデレルートを潰し、彼らをハッピーエンドに導くと決意するが……?(Amazonより)
同人ゲームの作者だった主人公は、完成したゲームを前に祝杯を上げていたその日転落死し、目が覚めると自作の登場人物として転生していると知る。病弱でこのままでは死んでしまう! と健康を意識して過ごして自らを改革、また自身の困った性癖であった「ヤンデレ」を描いてしまったこの作品世界の平和のため、攻略キャラたちの人生を修正しようと義兄(攻略キャラのひとり。修正済み)の力を借りて奔走する。
夢中文庫の作品は短めで「物足りない!」となることもあるのですが、これは短さを活かす形でよくまとまっていて面白かった。無理やり登場人物の掘り下げをしたりすることもなく、みんな幸せにしようという作者としての責任感が興味深くて面白かったり、TL作品らしく色っぽいところもあったり。ただ、年下になる義兄との恋の成就はもうちょっと葛藤してもよかった気がします。
メインヒロインとのやりとりがオチになるのも楽しかったな。そういう感じの子か! 笑った。
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