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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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老老詐欺グループを仕切っていた光代は、メンバーに金を持ち逃げされたうえ、『黙っていてほしければ、一千万円を用意しろ』と書かれた脅迫状を受け取る。要求額を用立てるために危険な橋を渡った帰り道、へらへらした警察官に声をかけられ——。第71回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞した表題作「偽りの春」をはじめ、“落としの狩野”と呼ばれた元刑事の狩野雷太が5人の容疑者と対峙する、心を揺さぶるミステリ短編集。(裏表紙より)

施設に入った祖父の家を片付け始めた尊は奇妙な感覚に襲われる。古い蔵にそれを見出した尊は、やがてそこに少女を監禁する誘惑に取り憑かれ……。「鎖された赤」
老老詐欺グループを仕切る光代は、脅迫状の要求を飲むために金を用立てようとする。じきに春がくるその季節のこと。「偽りの春」
入院した母に親切にしてくれた看護師とほのかに思い合う翔吾。だが前科者の自分にはふさわしくないと、彼女が求める薔薇を盗んで姿を消す。再び罪を犯して償った後、彼が見たのは、その薔薇で名を売った彼女の姿。「名前のない薔薇」
学費のために身を削る美穂は、ピンクサロンで働いていたところを友人の夏希に目撃されてしまう。それをきっかけに裕福な彼女の申し出を受けて同居を始めるが、美穂は常に夏希に支配されているように感じ、限界を迎えつつあった。「見知らぬ親友」
落ち目の女性声優を殺した罪で被疑者となった人気漫画家の高木カギ。かつて大学教授だった父親が教子を殺した過去を持つ高木は、ある目的のためにこの逮捕を企てていた。「サロメの遺言」
嫌な気持ちになったり、そうだったらどんなにいいかという希望のあるラストだったり、警察の問題にちょっと足を突っ込む内容だったり、という連作ミステリ。面白いんだよなあ、これが。
連作だけれど主人公は犯人側で、通して登場する交番のおまわりさんの狩野のことは、ちらちらとしか出てこないけれど、この人がまあいい味を出していること! 過去の出来事も含めてもっとよく知りたいと思わせる人ですね。シリーズの長編作品が出ているので是非読みたい。
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Author:月子
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