読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

五〇年代アメリカを代表する女性SF作家の短編十一作。子どもと日常的な非日常などを書いた作品を多く収録してある。《ピープル》シリーズ第十三作「忘れられないこと」は、ある女教師が一人の転入生で出会った事で不思議な体験をする。
原文は英語で、訳者がいるはずなのに、テーマや雰囲気など読んだ後のどこか薄ら寒い感じ、影のようなものを見た気がする。喋り方に特に現れていたように思います。
「先生、知ってる?」はすごく好きな作品。「先生、知ってる?」の一言は何かきらきらしたものが隠されているようで可愛いのに、その裏では現実がある、という差が読んでいてすごくいいと思った。
表題作「ページをめくれば」は感動的だった。ページをめくれば誰もが幸福になる。幸福になれると教えは、じいんと響いた。
「もう一度、希望と可能性と純粋の喜びにあふれた輝かしい魔法の朝を、胸をときめかせて迎えることができるとしたら、なにをさしだす? エボー先生はその方法を教えてくれた。わたしたちに約束と希望を与えてくれた。だれだって最後には幸福に暮らせると教えてくれた。だってそう書いてあるから。わたしたちはゆっくりとページをめくりつづければいいの。どうしてそうしないの?」
「ページをめくれば」より
人生を物語に例えることはあるけれど、こうしてページをめくるという形で表現したこの一編、すごく感動した。
すごーく好きな作品だった。読めば読むほど染みる感じがする作品がたくさんある。
アン・ビショップ「紅玉の戦士」「翠玉の魔女」「灰色の女王」インヴィジブル・リングシリーズ



光界(テリール)をほぼ全てを掌握する皇血族(ブラッド)。その多くは霊力を持つ宝玉を帯び、女王の階級を頂点に階級付けがされている。宝玉の色が濃いほど、その霊力は強い。
紅玉を持つ戦士ジャレッドは奴隷として制御の環を付け奴隷市に出された。彼を買ったのは冷酷無慈悲な〈灰色の女王〉グリゼル。グリゼルの治める領国デナ・ネヘルまでの旅路は、女王と奴隷たちで十三人。しかしそこへ〈灰色の女王〉を狙う大祭女ドロテアの魔の手が伸びた。
主人公のジャレッドが早速○○奴隷という凄まじい身分なわけで。男は女に仕えるものとなっているが、ジャレッドは主人殺しという忌むべき悪に手を染めてしまっています。でもあんまり気に病んでいない様子なのが気になった。ジャレッドたち奴隷が付けるという制御の環は、私としては孫悟空の金冠と同じだなという認識。はめてる場所がすごいけど。
取りあえず一巻ラスト周辺の「あんた、○○だな。(中略)○○なんだろう!」と叫ぶジャレッドに吹いた。そんなに怯えるか。
二巻では大掛かりなバトルが勃発するものの、表現が難しいんだろうなあと思った。
三巻は取りあえず最終巻なんだけど、長い戦いのひとときがようやく終わっただけという感じ。すごく駆け足で、ドロテア周辺が書かれていない。
それでだな!(いきなりテンションアップ)デイモンがエロいんだ! っていうかデイモン・サディ反則! いつ生まれるか分からない人を待ってるなんて! なにその健気さ。エロ魔人のくせに!(えがお) 長寿の彼の待つ時間を思うとときめきが止まらない。



光界(テリール)をほぼ全てを掌握する皇血族(ブラッド)。その多くは霊力を持つ宝玉を帯び、女王の階級を頂点に階級付けがされている。宝玉の色が濃いほど、その霊力は強い。
紅玉を持つ戦士ジャレッドは奴隷として制御の環を付け奴隷市に出された。彼を買ったのは冷酷無慈悲な〈灰色の女王〉グリゼル。グリゼルの治める領国デナ・ネヘルまでの旅路は、女王と奴隷たちで十三人。しかしそこへ〈灰色の女王〉を狙う大祭女ドロテアの魔の手が伸びた。
主人公のジャレッドが早速○○奴隷という凄まじい身分なわけで。男は女に仕えるものとなっているが、ジャレッドは主人殺しという忌むべき悪に手を染めてしまっています。でもあんまり気に病んでいない様子なのが気になった。ジャレッドたち奴隷が付けるという制御の環は、私としては孫悟空の金冠と同じだなという認識。はめてる場所がすごいけど。
取りあえず一巻ラスト周辺の「あんた、○○だな。(中略)○○なんだろう!」と叫ぶジャレッドに吹いた。そんなに怯えるか。
二巻では大掛かりなバトルが勃発するものの、表現が難しいんだろうなあと思った。
三巻は取りあえず最終巻なんだけど、長い戦いのひとときがようやく終わっただけという感じ。すごく駆け足で、ドロテア周辺が書かれていない。
それでだな!(いきなりテンションアップ)デイモンがエロいんだ! っていうかデイモン・サディ反則! いつ生まれるか分からない人を待ってるなんて! なにその健気さ。エロ魔人のくせに!(えがお) 長寿の彼の待つ時間を思うとときめきが止まらない。

一人が寂しくて泣きますか? あの人に、あなたの素顔を見せられますか? 心優しき若だんなと妖たちが思案を巡らす、ちょっと訳ありの難事件。「しゃばけ」シリーズ第4弾は、ますます味わい深く登場です。鼻つまみ者の哀しみが胸に迫る「こわい」、滑稽なまでの厚化粧をやめられない微妙な娘心を描く「畳紙」、鳴家の冒険が愛らしい表題作など全5編。じっくりしみじみ、お楽しみ下さい!(裏表紙より)
しゃばけシリーズの第四巻。短編集。
「こわい」の悲しさよりも若だんなと栄吉の男伊達の話の方がときめいた。はっきりと言える栄吉も、誰かの為にと考えられる若だんなも素敵である。
「動く影」では子供がきゃいきゃいしているのが可愛かった。
一番好きなのは「ありんすこく」かな。まだ全然疎い若旦那。そういえばあんまり人とも接しないんだよな。でも心の動きが読める若旦那は男伊達があるよ! と思った。
若旦那がもし様々な事に接するようになったら、どうしてこんなに一生懸命なんだろうと考えたりするんだろうか。恋模様とかあったらいいなと思う。そうすればときめき成分が大量だ。