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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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おうちで楽しむ にほんの行事
暦とともに特に家庭で一般的な行事を紹介する本。全体的にほんのさわりだけですが、日記のような柔らかな文体の紹介文と、手描き絵での細かな書き込みとレシピが、なんだかとてもほんわかする本でした。行事は、正月遊びや節分といった今でも定番のものから、昆虫採集や花火の話といった生活の中の、季節を感じる小さなものまで触れられています。
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子どもの部屋×小説―掘りだしものカタログ〈3〉 (掘りだしものカタログ 3)
掘りだしものカタログシリーズ三巻目。今回は児童小説を紹介しています。
章は「Begining」(一人で読んでみようという低学年向けの本の紹介)、「Entertainment」「Fantasy」「Contemporary」(主にティーンズ向けの、学校生活などで人間関係が描かれるもの)「Classic」(名作)に分かれています。
これは、面白そうな本が紹介されているな! 定番と言えば定番なものですが(『赤毛のアン』『若草物語』『クレヨン王国』シリーズなど)、改めてあらすじを読むとやっぱり名作なんだなと感じます。
男の子って、どうしてこうなの?―まっとうに育つ九つのポイント
男の子を持つ父親の育児書、という感じでした。子ども、特に男の子とはこう接したらいいというような育児指南書。でも2002年の本なのでちょっと古いかな?
子どもは親を見て育つというような話から、思春期の、特に性知識と子どもをどう結びつけるのかという話もあったり、子どもと親の関係だけではなく周囲の環境についても少し書かれていたでしょうか。なかなか興味深かったです。
暗く、深い、夜の泉。―蛇々哩姫 (講談社X文庫―ホワイトハート)
 父を亡くし、天涯孤独となった佐原左記子は全寮制の谷津柱高校に編入した。
 理事長の娘・倉宮凪に学園を案内されるのだが、ここには、なんとも奇異な規則が! ——この地に伝わる怪談の噂話をしてはいけない。破った者には不幸が訪れる、と。
 やがて、自身の中に潜む不可思議な力が呼応しはじめていることに気付いた左記子は、既のところで甲斐に助けられるのだが……。
 禁忌の扉を開く、本格学園ホラー登場!!(裏表紙より)

全寮制学園もの。ホラーなの、ミステリーなの? とわくわくして読みました。そうか、その方向の話か!
怪談と謎の校則、持ち込めるものは限られている学園、洋館の校舎、訳ありな生徒たち、お茶会、不思議な力などなど、閉鎖的な学園での要素がたっぷりでした。楽しかったー。でももっと学園してもいいのよ。
登場人物たちも一癖二癖あって面白かった。できることならこの学園で全部を解決してほしかった気もするけれど(学園ものが好きすぎて……)、続きはエージェントものになるんだろうか。できることなら、凪と対照する女の子に蛇多哩姫に勝ってほしかったなあ……。左記子はロストしてしまって。
雪燃花 (講談社X文庫―ホワイトハート)
 阿燐は雍台国の第一王女。しかし若くして即位した兄・双王、愛らしく無邪気な妹・可籃とは違って、実は王室の血筋ではない。中原の小国雍台はたびたび反乱や侵略に悩まされていた。そして異境の趨几国郎颱王に王女を一人差し出すことになった。側室として。「五年たったらお前を必ず迎えに行く」——秘かに想いを寄せる兄王の言葉だけを信じて自ら志願して趨几国へ向かう阿燐の運命は!?
 17歳で衝撃デビューした新鋭の待望第二弾。(裏表紙より)

中華風ファンタジー。政略結婚ものですが、恋愛ものではなくて一人の王女の情念を描いた作品。国の結末がはっきりしなかったのが物足りなかったけれど、女の物語としてみるならすごい話だ。暗殺を命じるところは、これぞ中華! という感じがする(偏見)
阿燐は結局最後まで救われることがはなかったんだと思うと、複雑な気持ちになる。郎颱が繰り返し言った、「幸福になろうとしない」という言葉がすごく重い。
でも好きだな、この話。
森崎朝香さんの『雄飛の花嫁』が似ているという話を聞いたけれど、設定は似ていても、書いている話は全然違うなあ、と思う。
華麗なる香主、愛の誤算 (プラチナ文庫)
捜査中に貞操の危機に陥り、香港マフィアの香主・黎に助けられた偽造通貨Gメンの一樹。優しく淫らに唇を奪われ、艶やかな存在感を放つ黎に魅了された。だが、彼が持つ札束に疑念を抱いた一樹はそれを押し殺して捜査に当たり——「飼い慣らして、身も心も俺のものにしたい」拉致され、残酷なまでの悦楽に堕とされた。それでも、孤独を吐露した黎が見せた安らいだ顔、愛おしむような眼差しに心が騒ぐ。職務と黎への想いの狭間で惑う一樹は、つらい決断を迫られ…! 裏切りに揺れる恋。(裏表紙より)

表紙がホログラムPP加工ですごい。まばゆい。
今回のお仕事は、攻が香港マフィア、受が財務省の偽造通貨Gメン。潜入捜査をしていたら怪しい男を発見、ついていってしまったことから……というお話。相手のことは元から気になっていたけれど、無理矢理貞操を奪われて結局好きだと自覚しました、という話で、これまで読んできた中で、行為シーンが一番すごかった。どうぐ……。
本人が気付いていないだけで、受の一樹はあっちこっちから矢印が放たれているように感じたんですが、黎一筋でかわいいです。黎の揺れ動く気持ちも、彼の視点がないのに感じられて、地の文が好みでした。
夜より深く (SHYノベルズ)
「君が隠しているものをすべて、見せてごらん」母を事故で失い、ジュエリーショップを引き継いだ水本愁一の前に一人の男が現れる。それは、以前、母の葬儀の場にいあわせ、愁一に冷ややかな視線を向けてきた男だった。遠山紘貴と名乗るその男は、ある指輪を探してほしいと愁一に依頼する。——はたしてこれは偶然の出会いなのか。だが、愁一の本能が告げていた。この男は危険だ、と。やがて愁一は遠山の手によって自分の裡に潜んでいた欲望を知ることになり!?(裏表紙より)

色恋の面で派手だった母親とそっくりな容貌を持つ愁一が、ロシア人の血を引く美形の遠山と出会い、というBL。文体が重厚な印象で面白かったです。表現が耽美というか、使ってくる単語が凝ってて面白いなあと思って読みました。
母親に対する愁一のコンプレックス、トラウマを描いていて、「母と同じ血が流れている」という設定が、私は男女問わずとてもおいしくいただけるので、この話はとてもエロチックでした。すれ違いや勘違いはこういう話にはお約束だなあと思ったりもするけれど。
アンティークジュエリーについて描いてあるのがいいなと思います。本当に、BL小説は職業が面白いなあ。
主人公周りの登場人物は結構固められているわりに、最後おちなかったのがちょっと残念でした。おばあさまとか、いいキャラだと思うんですけど!
私の居場所はどこにあるの?―少女マンガが映す心のかたち
少女マンガに見る、女性たちの変遷。少女マンガの読者がどのように変化してきたか。
自分たちを肯定するヒーローが、理解すべき他人へ変化したとか、同性愛、特に男性同士、女性同士について述べて女性性への否定を見たり、少女マンガにおける家族の描き方が変わってきた、とか。社会における女性の在り方を、少女マンガから見たり、青年マンガから見たりと、とても幅広く論じていて、これはとても面白い読み物だった。著者が同人誌についても若干述べてあるところがいい。
まんがキッチン
まんがをイメージしたお菓子を作り、まんがとフードの関係をエッセイとして書き下ろした一冊。
「ハチミツとクローバー」「のだめカンタービレ」「笑う大天使」「D班レポート」「はみだしっ子」「西荻夫婦」「くちびるから散弾銃」「いちご物語」「グーグーだって猫である」「天然コケッコー」「時をかける少女」「Landreaall」「エマ」「Under the Rose」「ベルサイユのばら」「放浪息子」「アラベスク」「舞姫 テレプシコーラ」「アナスタシアとおとなり」「Papa told me」「マルメロジャムをひとすくい」「おいしい恋グスリ」「西洋骨董洋菓子店」「百鬼夜行抄」「棒がいっぽん」「蟲師」「リトランテ・パラディーゾ」「コダマの谷」「トーマの心臓」「バルバラ異界」「Rさん」からイメージしたお菓子とそのレシピ、そして作中のフードについて論じている。更に、羽海野チカ、くらもちふさこ、よしながふみ、萩尾望都、それぞれの対談を集録。

本そのものも可愛いし、興味深いことがたくさんあって、すごく素敵な本だ。個人的に、入江亜季さんの「コダマの谷」を取り上げているところがポイント高いです。
少女漫画の中で、フードがどのようにして扱われているか。フードは何を示しているか、を語られているのですが、確かにその通りだ! と頷く。特に対談では、福田さんが、漫画家さんに、この作品ではこういう風にフードが使われていますね、というようなことを問われていて、まさに、フードと少女漫画の一冊! という感じでした。羽海野さんとの対談では、ちょっとだけジブリとフードについても語られていて面白かった。
侯爵と薔薇の花嫁 (角川ルビー文庫)
留学先の教授の紹介で、英国で最も美しいと名高い古城「薔薇の城」で住み込みバイトを始めた夕貴。高貴な美貌を持つ城主の侯爵・レヴィンは、大学で見かけて以来夕貴の密かな憧れの人だ。けれど、実際のレヴィンは複数の恋人を持つ遊び人だった。からかい混じりに自分を口説いてくるレヴィンに戸惑っていたある夜、話し相手にと招かれた彼の私室で、突然雷鳴が鳴り響く。驚いて思わず抱きついた夕貴を、レヴィンは意地悪く「誘うなら抱いてやろうか」と押し倒して…!?(裏表紙より)

ハーレさんでまだお目にかかったことのない無理矢理系だったよびっくりしたー。無理矢理でも、多少は「憧れ」という気持ちがあったのでまあそこまで無理矢理というわけではないのかもしれない。ここまで恋愛だけを書くジャンルもすごいよなーと何故か今日はしみじみ思う。
英国に留学している建築学科の大学生・夕貴と、侯爵・レヴィンのお話。最初に書いたように、びっくりなところから関係が始まる。夕貴にちょっかいをかけてくる貴族がいたり、身分や地位に固執するレヴィンの身内がいたりと、二人の関係は段々と深まっていく。
夕貴がかわいいです。レヴィンも男前です。ラスト周辺、決め手を打ったレヴィンが「ビジネスで手の内を明かすやつがあるか」と言った瞬間、「あーそうかーそうだよねー別に語らんでもいいよねー」とつい納得してしまったのが我ながらおかしかった。
Profile
Author:月子
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